スマートフォンで撮影した画像データをパソコンに移す際、USBで接続して、スマートフォンを外部メモリのように認識させてエクスプローラーでコピーするのが手軽です。他にもクラウドを経由させるなど、手段はさまざまありますが、手元で完結させられる良さがあります。
ただ、一つ不満がありまして。AndroidスマートフォンをWindowsパソコンに接続する際には、既定の動作が「パソコンのUSBを使用してスマートフォンを充電する」設定になっているんです。接続のたびに「充電」から「ファイル転送」へ設定を変える1ステップが面倒なんですよ。この規定値を「ファイル転送」にする方法を調べました。
以下の説明中、画面スクショはPixel 8 Proから取得しています。Androidをカスタマイズしているスマートフォンでは、多少メニューの構成が異なるかも知れませんが、下記説明の中で「ビルド番号のところを7回タップする」などキモの部分は同じです。
「開発者向けオプション」から設定する
設定は「開発者向けオプション」から行ないます。開発者オプションはAndroidに備わっているオプションですが、最初は使えません。使えるようにします。
開発者向けオプションを使えるようにする
「ビルド番号」のエリアを7回タップしてやると、開発者向けオプションが使えるようになります。4回目あたりから「あと○回押すと使える」みたいなメッセージが出てきます。
7回タップすると、デバイスの暗証番号を入力するよう促されます。スマートフォンのパスワードを入れましょう。これで開発者向けオプションが有効になりました。
開発者向けオプションから設定する
開発者向けオプションは、設定アプリの「システム」の配下にあります。
上記操作をしてからシステムを選択すると
{}開発者向けオプション
下の方にスクロールさせていくと「デフォルトのUSB設定」という欄がありますので、ここをタップします。
ここで、パソコンとUSB接続した際、Androidを最初にどのモードにするか選べます。ファイル転送を最も頻繁に使うので、1番上の「ファイル転送」を選択しました。これで設定は終了です。
うっかり起動してしまうと余計な設定が変わるので、一つ前の画面で「開発者向けオプションの使用」のスイッチはオフにしておきましょう。必要になったらまた、ビルド番号をたくさん押せば良いので。「開発者向けオプションの使用」のスイッチをオフにしても、USB接続時の挙動は変更した状態のママになりますよ。
ただ、この設定をして以降、Androidのシステムアップデートはまだ経験していません。もしかしたらシステムアップデートのタイミングで戻ってしまうかもしれませんが、まあ、これをやり直せば大丈夫なはずです。
特殊なアプリなくてもできて安心
特殊なアプリがなければできないような設定ではないのは、非常に安心感が高いですよね。設定だけして、開発者オプションを起動できないようにしておけば、変な操作ミスをすることもありません。この不満があった方、ぜひやってみてください!