@odaiji さん曰く、。
2016年1月29日に帰ってきた ONEDARI BOYSというイベントに参加してきました。このたびONEDARI BOYSご出身(という言い方でいいかどうかわかりませんが)の皆様が一堂に会してイベントを開催されるということで、メンバーの中で個人的に面識のある人もいらっしゃったり、共通の知人が多いということもありましたしね。まるっと「ブログマーケティング」と今言われているようなことを最初に始めた方々ってどんな方だったのか。なぜ始めたのか。これからどうなっていくのか。ONEDARI BOYSが始動した2006年から10年を隔てた今、人からの話や当時のブログ・ニュースでしか知らない「点」が少しでも「線」になればいいなあと思ったんですよね。
そもそもその日に所用あったところでこのイベントを知ったので途中抜けせざるを得なかったのが残念で。ですのでイベントの詳細なレポートは他の方にお任せするとして、冒頭のプレゼンが響いたのを忘れないうちに書いておこうかなと。
~ 目次 ~
当初は「歴史上の人物・出来事」だった
僕がブログを始めたのが2012年の初夏。その前に「界隈のウォッチ」などをしたことがなかったためONEDARI BOYSという存在・出来事は当時のことを知る方からお話を伺ったり当時のブログを読んだりするような状態だったので、正直に言えば「歴史上の人物・出来事」だったんですよね。
そのうち、ブログを書いてブロガーさんと話をするようになって、ブロガーイベントに出て、なんてことをやっているうちにONEDARI BOYSの中の人やとても近しい人と話ができるようにもなり、少しずつその存在に色がつき、立体的になり、ただ歴史上なことではなくて今につながって来ていることがなんとなくわかるようになってきました。
0から1を創る
で、イベント冒頭に堀さん( @mehori )がプレゼンテーションをされたのを拝見していたわけですが、これが良かったなーと。
何が良かったかというと、堀さんがONEDARIなメンバーではなかった(今もない?)ということなんですよね。たぶん熱狂的なファンの一人なんじゃないかと思うんです。で、堀さんがスライドでお話されている中、随所に現れていたのがこの記事のタイトルにもなっている「ぐぬぬ」。
それって結局、ブログマーケティングの先駆けのようなONEDARIな活動を日本のブログやYouTuberで生きてる人たちが自発的に始めてしまっていたからで、おそらく地理的な問題やブログを始めていなかったなどの理由で「外野」にいた堀さんは臍(ほぞ)を噛む思いだったんじゃないだろうかと思いました。
その臍を噛む想いが「ぐぬぬ」の3文字に集約されているんですなぁ。自分がONEDARI BOYSの一員のつもりで記事を書くなんて、ファンであり嫉妬であり願望であり、そんな複雑な心境を可能な限りポジティブに受け止めているとしか思えませんもん。うん。
だから、この「ぐぬぬ」、ONEDARIな皆さんへのとっても強烈な愛の表現なんだなと思いました。
思えば僕もブログを始めてしばらくしたころ、製品をお借りしてレビューしているブロガーさんたちを羨ましく思っているときがありました。たぶん、僕なりの「ぐぬぬ」の芽生えだったんじゃないかと思います。
0から新しいものを創出したONEDARI BOYS、センセーショナルだったんでしょうね。
2006年のブログ界隈
ところで、ONEDARI BOYSが結成された2006年、ブログ界隈ってどんなことがあったんですかね。
全然知らないのであんちょこを紐解いてみました。当時のことをご存じの方はそのご記憶を活用されるのがよろしいのではないかと。
・ライブドアショック
・アメブロ躍進
なんてキーワードがあったり「ブログユーザー」なる表現があったり。
あ、この当時からポッドキャスティングって言葉はありますね。iPod出たあたりから存在していたわけだから、そりゃそうか。
Niftyや朝日ネットの上場がこの年だったり、Web2.0やRSSという言葉が出ていたり。「ブログ史」を感じさせますねえ。
この記事の最終ページ(リンクは 15分で分かる2006年のブログ界 (4/4) - ITmedia エンタープライズ )
は
ブログサービスの状況が変わらなければ、いまのブログバブルはあっという間にはじけ、派生が登場するに違いない。2007年のブログ動向に注視したい。
という風に締めくくられていたりして「ブログバブル」≓ブログ人気が高まってるということであるならば、その勢いのある時に出来たのがONEDARIだったの?と想像してみたり。結局その後、「ブログはオワコン」みたいなことが何度か言われながらも、そのときそのときの流行を取り入れて生き残っているんだなっていうのが今なんだと思います。
少し話しがずれますが、こういう時代のブログ関連記事を見てみると面白いものです。前述した通りブログ歴が深くない僕から見てみると「あ、それってニュースとかで見たことある!」っていうことが多くて当事者意識はないんですが。
7分で分かる3月のブログ界 (1/8) - ITmedia エンタープライズ
ブログ・SNSの広告効果は高いのか? - ITmedia エンタープライズ
著名人ブログ争奪戦――広告媒体としてのオフィシャルブログ (1/3) - ITmedia エンタープライズ
なんか歴史の教科書読んでるみたいで面白い。いや、このときからのプレイヤーなのか。メンバーの中では唯一お酒を酌み交わしたことがあるので代表して書きますが、コグレさんってやっぱりすごい。
そこから「やり続けたプレイヤー」たち
閑話休題、ってやつです。
で、ONEDARIの方々を見てみると、みなさん今でもネットに顔を出されているわけですよね。そしてONEDARIの方ではなかったけれども堀さんは2016年の今、イベントで進行を勤めたりされていて、ちゃんと「やり続け」ているんだなと。こういう方々がONEDARIを通して当時のこと、そしてこれから「ブログコモンズ」としてONEDARIが変貌を遂げるということが発表になって(この発表時点では僕は退場していたので詳細は触れられません)、やり続けている方々が引き続きやり続けることを宣言された訳です。
ベテランの皆さんは割と淡々とネットの中での作業に従事していた印象があったのですが、再び明示的にエンジンに火をつけて、どのような展開を見せるか、これはいち個人としてとても楽しみでもあります。詳細はこれからの明らかになる模様です。
だれかしら続いていけば、さらに面白くなる
さて、ONEDARIの皆様がブログコモンズに進化していく中で、これは応援していきたいなーと思いました。
その反面。
それを後進の僕が単純に応援だけしていればいいのかというと、そうでもないのな?とも思いました。
この記事を書いている2016年1月下旬では個人のブロガーさんが一人または複数で「オンラインサロン」を運営したり、「note」というサービスでコンテンツを有償で展開してみたりする「ブログと金」の動きに関するトピックが目立っているようです。それらに反発する方も含めてね。
そういう「B2C」(Blogger to Consumer)もいいけど、今回のONEDARI BOYS・ブログコモンズのように「B2B2C」(Business to Blogger to Consumer)みたいな構造を担う人たちがいて。
自分がそういう動きを応援するだけのする「だけ」の存在にはなりたくないんですよね。いやもちろん応援しますよ。だってトッププレイヤーがトップの位置を高くしてくれたら底辺が広がってより体積の大きな山になりますもん。
もちろんこの形だけじゃなくって、新たな立ち位置を創り上げられのであればそれも面白いですよね。富士山みたいな山ではなくって、いろいろな高い山が連なる連峰みたいな形が出来たらいいなと思うんです。
さらに別の新たな人たちが出てきて、企業や社会と、ブログやネット上のメディアをつなぐ状況がもっと活発になってもいいのかなと思ったりもします。いろいろな動きがあっていいと思うんですよね。
そういった「創り上げる人」の一人に僕や僕の仲間がなって、いろんな「創り上げる人」たちが応援したりライバル心を剥き出しにしたり。先に創り上げた人が後進をつぶしにかかるかもしれませんね(笑) いやそれは勘弁してほしいですけど(笑)
そんなことをしているうちに、その周囲の誰かが「ぐぬぬ」って言ってくれたら、それはすなわち、ブログやインターネット上の何かしらのメディアを使って世の中をちょっぴり面白くする人たちが増えて、その分何か楽しさの総量が増えたりして良いことだなと思ったりするわけです。
願わくば僕と同じくらいの経歴の方が数年後に「ぐぬぬ」って、そのときにホットなメディアで僕や僕の仲間を語ってくれたらうれしいんだけれどな。
一つは僕がそこまで続けていられるか。
一つは僕が続けた上で「ぐぬぬ」させられるのか。
そんなことをクリア出来れば良いなーと思いつつ、僕もちょっぴり「ぐぬぬ」な思いを残してONEDARI BOYSのイベント会場を後にしたのでした。