@odaiji さん曰く、。
勝浦にツアーで出かけたり、バイクでご近所ツーリングをしたりして、その折に土地の温泉に入ってきたわけですよ。普段は湯船にも入らず身体を洗うだけで、カラスの行水かって感じで出ちゃう僕ですが、温泉の連発でのんびり浸かるのも悪くないなあと感じたんです。
でもまあ、家にある小さな湯船に入るのも味気ない・・・。ってことで近所の銭湯へ、湯を使いに行ってきました。何十年ぶりかね、銭湯は。
~ 目次 ~
昔ながら
行ってきた銭湯は昔ながらのもの。下駄箱のところで男女に分かれて入り、番台の人にお金を払い、奥の風呂場に進むというもの。もちろん下駄箱のカギは、かまぼこ板みたいなのを抜いてロックするやつだ。料金が昔いくらだったかは忘れたけれど、近所の銭湯は460円でしたよ。ワンコイン。
んで、ここはタオルもシャンプーもボディーソープも銭湯持ち。気に入った銘柄があるなら持って行けばいいけれど、手ぶらで行きたかったので何も持って行かなかった。
ただ身体を洗いに行くだけなら割と高めだけれど、大きなお風呂に入ることが何かしらのレジャーになるんであれば、ワンコインレジャーとして安いよね。
身体を洗って風呂に入る
僕が入った時は先客が3名程度。僕が入ってから出るまでの間に3人程度。そんな混み合ってるわけじゃあない。温泉施設はなんだかんだ人が多いものだけれど、これだけ空いているなら近所の銭湯、いいじゃないか。
まずは身体を洗って。
シャワーは固定だし、洗面器に入れるお湯と水は、お湯・水それぞれの蛇口があって、大きなボタンのようなものを押すと、押しただけお湯もしくは水が出てくるというもの。温泉施設は一回押すと一定時間出るとか、お湯の温度調整のレバーがあったりするけれど、そんな「ハイテク」はなんもない。おい、シャワー熱すぎたらどうするんだよ。
よかった。シャワーの湯温はちょうどよかったよ。
頭、顔、身体と洗って、さあ湯船に浸かろう。
もちろん、使った椅子や洗面器は洗って一カ所にまとまっているところに重ねてからだぜ。
食らいつくく
温泉施設には様々な「風呂」がある。電気が流れたり、寝ながら入れたり、熱かったり、水だったり。
でも、銭湯の湯船は一つしかない。どんな温度かと思ったら、これも昔ながらの42度くらい!
今日も割と寒かったもんで身体はそんなに暖かくないし、身体を洗ったところでそこまで暖まるもんじゃない。湯船に入るとアチチってなる。これはアレだよ。子どもの頃に味わった、おじいちゃんと入る湯船の熱さだよ。
つま先を付ければつま先に。階段状のところに座れば足全体に。肩まで浸かれば全身に。
お湯が、喰らいつく
んだね。
我慢する。
耐える。
湯船の中のお湯の流れが収まり、皮膚に薄膜が出来たかのように、その喰らいつくお湯が牙を納める。
でも、そこに後続の人が湯船に入ってくると、お湯に流れができるんだ。その流れがせっかく作った薄膜を容赦なく破壊し、また僕の皮膚に喰らいついてくるんだよ。
おいおいおい。揺らすなよ!熱いよ!・・・でもちょっと気持ちいいよ。この牙を納めた時と喰らいついた時の繰り返しが銭湯の極楽でもある。
しばらく半身浴をしていたけれど、出る前には肩まで浸かった。肩まで浸かると60数えちゃうのは「三つ子の魂」ですなぁ。60数えたら出よう!って決めているんだけれど、その間に人が湯船を出入りすると、そのたびにお湯が全身を襲ってくる。それに耐え、ココロの中のカウンターが50台から位上がりするのを待つ。極楽からそうそう早上がりしたくない。
湯上がりの缶コーヒー
たまたま、缶コーヒーを買っちゃってたんだよね。上着のポケットに入れてた。風呂から出て身体を拭いて、服を着て(あ、体重量り忘れた)、持っていた缶コーヒーのプルタブをぷしゅっと開ける。
ごくっ、ごくっ。
何だろうね、なんであのコーヒーが美味しいんだろう。
缶コーヒーを飲みながら番台のおばちゃんに「どうもありがとねー」って挨拶をして銭湯を後に。帰り道の寒風が、さっきの喰らいつくお湯のおかげで気持ちいいモノになっているよ。どんどん冷たくなっていく缶もまた気持ちよく、のんびり家路に向かうんだ。たった数分だけれど、風呂上がりの散歩はとても気持ちいい。
温泉じゃないけれど
温泉じゃないから、湯上がり後の妙な肌のしっとりさはない。すぐに乾いた感じになっちゃう。
温泉じゃないけれど、身体の温まりは悪くない。指先までお湯で温まる、あの感触はどんな風呂でも基本的には一緒だ。
温泉じゃないけれど、大きなお風呂に浸かった満足感は割と高いものだった。
うんと遠くに行く温泉もいいし、家族や友人と行く都会型の温泉施設も悪くない。
でも夜の10時11時に一人でいく銭湯も悪いもんじゃあないなあと思ったり。
また今度、湯を使いに来るとしよう。