ブロガーイベントを主催することのある@odaiji さん曰く、。
8月6日に行われたブロガー大文化祭に、そろりとお邪魔してきました。僕はブロガーズフェスティバルというブロガーイベントの実行委員長をしていることもあり、どんなブログを書いているどんな人が居るのかというのは割と興味のある立場。とはいえ限られた時間での活動、興味ということになると、どうしても知ってるブロガーさんが多いブロガーイベントだったり、似たような世代(実年齢の世代というよりは、共通のイベントなどに参加して顔見知りになった世代)が集まりがちになってしまいます。
たまにはアウェイ感を味わいたいということで、50人規模のブロガーイベントに単身突入してきました。主催や登壇者の多くはおそらく20代の、はてなブログを活用しているブロガーさん。
僕がその日得た範囲の情報で言えば
・わりとこの1~2年くらいにブログを始めた
・はてなブログをつかい、はてなブックマークによる情報の拡散がポイントになっている(いわゆる「はてな互助会」ではない模様)
・アクセス数やブログによる収益が参加者共通の上位の話題
・自分のブログでアクセス数・収入などについて割と開けっぴろげに話す
といった運営スタイルを持っている方が多かったイメージです。もちろんそうではない人もいたようですけれどね。
ブログの数字が話題の中心になるところなどは自分のスタイルとは違ったけれど、まあそれは分かって参加したことだし、はてなやGoogleに迷惑をかけないレベルであれば特に問題は無いことなので「価値感の違い」の問題かな。
イベントのゲストサイドにいたつじもん君とけいろーさん、参加者として割と仲の良いももねさん、ブロガーズフェスティバルで登壇を交渉(お願い)したまなしばさん、イベント数日前の飲み会で知り合ったあきさねさんらにお会い出来たのは完全アウェイと思っていた中では少しほっと出来ました。
~ 目次 ~
前半のブログ講座で気になった一言
司会や主な進行をしていたのがみるおかさんと守形さん。守形って書いて「すがた」って読むんだ。二人の仕切りでイベントは進行していきます。主に初心者ブロガーさんに向けた講座と、高PVもしくは高収益を持つゲストのブロガーさんにお話を振るスタイルで進んで行きました。
初心者向けと事前に断りはありましたが、何向けだろうとブロガーさんが自分で思ったことを発表する場には参考になるコメントがいくつもあります。
印象に残った言葉をいくつかログとして残しておきます。
ブログのある景色
「生活の中でのブログの位置づけ」というテーマで守形さんが言った
一回ブログを休んだら、ブログがある景色に気づいた
という言葉。下手に連続更新に燃えて疲弊してしまっているのなら、一旦休憩をとってゆっくり回りを見渡していくのもアリだなあっていうのは僕も思うところ。
ライバルは減る
名前は伏せておきます。
長く続けるとライバルは減るよね
という言葉が気に掛かりました。僕はブログの多様性が好きだし、例えば同じ興業の取材をしていても人によって目線が違ったり、極端な話では善悪の評価が変わってくるという個人の感覚の違いが好きなのです。それを踏まえると共にブログを書く存在は仲間でこそあって何かを競うライバルという感覚をほとんど持ったことがありませんでした。
冒頭に書いた、アクセス数や収入ということを価値の上位に捉えると、その存在は「ライバル」になり、ライバルが減ると言ったときの少し嬉しそうな楽しそうな、ポジティブな表現として使っていたことが気になりましたね。
ステップアップ
初級者から中級者になったってどんな時に感じた?というテーマで団子さんが語った
他のジャンルの記事がかけたときに初級者からステップアップした気がする
という一言。受け入れの広さや守備範囲の広さというのはブログに限らず成長とともに増してくるものですが、それをブログでも感じられたというのは素敵なことです。この言葉が後輩ブロガーさんの心に響いてくれればいいなあ。
ブログカード形式のリンクは読まれない?
ほかのページに対するリンクを↑この箱のような形式で表示するのがはてな標準のブログカードなのですが、これがいまいち読まれないということをブログカスタマイズの説明の時に話されていたのが印象的でした。
ブログカスタマイズのセッションでshunさんかゆきひーさんのどちらかが仰っていましたが、独自のCSSでリンク部分の表現を調整したところ数倍のクリック率が得られたそうです。特に内部リンクの場合、クリックされればされるほど、そのブログ内の関連記事を読者の方に提示できることになります。その工夫は大変前向きなものだなあと感心しました。
懇親会で最高なブロガー「はらぺこグリズリー」さんに出会った
懇親会で、もう一人知り合いのとばくんにばったり遭遇。とばくん、知り合ったときはバック宙ばかりしていたのにいつのまにかガジェットレビューブロガーになっていた。またバック宙動画やってよ。
本当に良いモノをわかりやすく紹介するガジェットのレビューブログ
こういうのは芋づる式に知り合いを作っていくのが効率良いので、うまいことはてなブロガーのあきさねさん、ゲスト登壇のつじもん君に色々教えてもらい、姫姉さんやらひとでさんらとお名刺を交換させていただきつつ、ブロガーズフェスティバルの話をさせていただきつつ、過ごしていました。途中、ももねさん、まなしばさんと一緒に居た際には
「ももねさん!いつもブログ見ています!」
「まなしばさん!ブログすごいですよね!アクセスアップの記事めっちゃ参考になりました!」
「・・・だれこのおっさん」
なシーンが散見されましたが、そんなことは別イベントで、別の人気ブロガーさんと一緒にいて免疫がついている僕には気になりません。
そんな中出会ったのが、この日もゲストだったはらぺこグリズリーさん。美味しい物が大好きなはらぺこさんは「だったら自分で美味しい物を作れたら毎日美味しい物が食べられる!」と自炊ブログを執筆開始。ホットペッパーでの連載が始まったり、その後の素敵な展開も聞かせていただきました。
自炊の記事一つとっても「やってみたら出来た」ではなく再現性を重視して記事を執筆。
世界で1番美味しいトマトソースの作り方 - コスパ最強!!一人暮らしの簡単節約料理レシピ
この記事は何という長文・・・。途中の、ニンニクの切り方と香りの強弱の写真なんてほかでは見たことがない細かさです。継続して突き詰めた記事を更新し続ける姿勢も素晴らしく、引き続きはらぺこグリズリーさんの更新内容、世間へのアプローチなどを追い続けて行きたいなあと思わせる方でした。この日一番の出会いでした。
イベントについて
僕もイベント運営者なのでイベント自体の感想も。お話した限りではこういう企画・運営は初めてだということでしたが、その割には及第点、という感じもします。気になった点を2つだけアドバイスさせていただきますね。今後の参考にでもしていただければ幸いです。
ゲストへはどんなコメントを求めに話を振るか、事前に打ち合わせておいてほしい
ゲストに話しを振るスタイルのイベントだったので、それぞれのゲストに最低一つは「この話題で振るから答えは用意しておいて」というお願いを事前にしておいた方が良かったでしょうね。回答がむにゃむにゃな方が居て、いやそれ聞きに来たんだけれど・・・ということもありました。
ステージだけが盛り上がる
ステージ側が楽しく盛り上がっちゃってるけれど観客が静かに聞いている、というシーンが散見されたのが気になりました。
参加者はお金を払っている以上、どんなときでも参加者を「置いていって」はいけません。それは司会のお二人も、ゲストに出ていた皆さんも、すべて同じ気持ちでイベントに臨まなければならないと思うんです。
そういう意味で、参加者の方をもっともっと向いてお話いただければ、さらに良いイベントになるだろうと思いました。
普通に活動したら知り得ない人と知り合えたイベントだった
まずは主催・登壇された皆様、イベント開催していただいてありがとうございました!良いひと時を過ごせました!
進行のみるおかさん、守形さんにもご挨拶させていただきましたが、快活ですしエネルギッシュですし、とても良い青年でした。
初めてのイベント開催で50人くらい参加者がいて、2次会まで回しきったのですから、すごいことだと思います。感嘆です。
そして「はらぺこグリズリー」さんを知ることができたのが最も大きな収穫!引き続きブログを読み続けて行きたいです。
人間、40代にもなると日常で世代の違う方と新たに知り合ったりすることは少ないものです。そういう機会を主催者・参加者含めて50~60人くらいの可能性があったというのは良い場でした。
ブロガーって普通にブログ活動していても、いわゆる「クラスタ」とか世代とか、それに近い居心地の良い人との集まりに腰を落ち着けてしまいがちです。
そういう観点において、たまには普段と全く異なる環境に飛び込んで交流すると色々な人と知り合いになれるし、ブロガーイベントを開催する立場としてはそれはとても大切なこと。今回の主な参加者は20代前半、下手すると僕の年齢の半分くらいの人も居たと思いますがそんなのは気にしない気にしない。
また、漠然と考えていた「自分とブログの価値感が全然違う人の中に入るのはどうなんだろう」ということについては、やっぱり自分の価値感を大切にしようと思ったし、でも悪いことをしていない限り相手の考えを否定することも無いなあという無難な結論に。keep in touchな関係を築ければと改めて考えられました。
遠い所、例えばはてなブックマークのコメントやTwitterなどで考え方の違う人を一方的に否定するより、まず話してみたら?会って話したら個々の人は皆生き生きとしていて素敵だよ、というところですね。
そう考えられた貴重なひとときでした。