ラーメン・チャーハン・餃子への愛が尋常じゃない@odaiji さん曰く、。
世田谷区近辺に店舗が展開されている絶品中華「広味坊」の千歳烏山にある本店でブロガー向け試食会があり、頂戴して参りました。弱冠31才のシェフは35才未満の調理人の日本大会（記事執筆時点で進行中）で436人中52人にまで進出しており「本格的にもほどがある！」おいしさなのです。でもこのお店はファミリーでの食事にも向いた一面もあり、とても居心地のよいお店でした。自信をもってお勧めできる良店です。
頂きました料理やお店の雰囲気をご紹介いたしましょう。
中華って大きく二つに分かれると思うんですよね。ラーメン、餃子、チャーハンが主となる、一人で食べがちな中華料理屋と、中には丸い回転するテーブルのありそうな、複数人で食べるのが標準的なもの。表現が難しいんですけれど広味坊さんは後者のお店です。一人でも食べられそうですけれど。
▼店構えもおしゃれですし・・・
▼内装も高級感ある、落ち着いた感じのお店です。
お邪魔したときも、千歳烏山の住宅街という場所がらか、とても穏やかな、落ち着いた感じのお客さんが多かったです。「うめー！うめー！」言ってた僕らが一番賑やかだったかも。みなさんごめんなさい。
さて、料理を堪能しましょうか。
～ 目次 ～
見た目も味も素晴らしい料理の数々
本当にいろいろ出していただいてうれしい限りだったのですが。
水餃子
▼もっちもちの水餃子です。皮が口の中に吸い付いてくるというか。それはべたべたじゃないんです。もちもちなんです。もちろん噛むと、閉じ込められた肉汁がじゅわーっと来ます。
▼たれが4種類あるんですよねー。たれは右下から時計回りに、ゴマダレ、大根おろしと酢醤油、沙茶醤（さーちゃーじゃん）、黒酢。
ゴマダレはたれとしてでなくとも、そのままなめなめするだけで肴となり、お酒が進みますよ。
▼たれをちょいと水餃子に乗っけましてね。いやあフォトジェニックです。
焼き餃子
水餃子だけ食べて焼き餃子を食べないとなれば、仏作って魂いれずというか画竜点睛を欠くというか。肝心なものがなくなってしまうわけですよ。そんなわけで今度は、皮がぱりぱりとおいしいはずの焼き餃子もいただきまして、歯触りのコントラストを楽しみました。
焼き餃子は今夏メニュー化予定だそうで、本当の試食と相成りました。
▼大ぶりな餃子がこっちを向いています。
皮の表面はぱりぱり。これもおそらくテスト中のたれが3種類あって、
▼唐辛子が乗ったピリピリたれがおいしかったのです。
僕は焼き餃子にお酢を使うのが好きじゃなくって。醤油とラー油とかでいいんですけれど。極端な話、塩分は中のお肉や野菜の調理でされているのでも十分な場合もあったりするんです。適度に辛みが乗ったたれをちょいちょいとつけただけの方が、せっかくのぱりぱりの皮がシナシナにならないですもんね。
小籠包
中華の定番・小籠包もいただきます。
▼ルックス、素敵です。餃子二品で、ここの皮がとってもおいしいことがよくわかりました。小籠包は中にうまみのたっぷり入ったアツアツな汁が含まれているので、やけど注意です。でも冷めたらもったいないので、食べごろに気を付けよう
▼ひとつを蓮華にのせ、赤酢にショウガが入ったたれをちょろっとかけてみます。女性でも一口で食べられるサイズなのかも。
生うにとタラバガニと百合根の卵白炒め
これは創作料理ですかね。
▼いやもうパッと見、うまいの確定なルックスです。カニも百合根も卵白も白いし、うにも鮮やかな「黄色とオレンジの中間色」なので、とっても明るい色の料理なんですね。
口の中でほわっとろっとしたところもあるし、ほっこり感もあるし、優しい料理ですね。贅沢に上品な一品でした。
スペアリブ
一晩かけて、20種類のたれに漬け込んでから焼くスペアリブなんですって！
▼スペアリブって一皿に一つ、骨付きの肉がどーんてあるイメージだったけれど、これは違います。肉に様々な薬味のようなものがくっついているのもいいですね。あの乾いた感じの大きな唐辛子は僕の鉱物で、このスペアリブと唐辛子でお酒が進むんですよね。
▼単品を取り出してみました。これはただのばら肉じゃあありません。複雑系な薬味が利いた、いくつも食べたくなってしまう骨付き肉です。
スペアリブは、当日これの有無を確認してから予約するご夫婦がいるほどの人気定番メニューなんですって。前日から漬け込んでいるものですので、当日いきなり作るわけにはいかないようです。
これを食べたい人は予約時に「スペアリブ食べたい！」って言っておいた方が良いでしょうね。
アマダイのうろこつきバリバリ揚げ
▼アマダイをうろこごと揚げちゃう豪快な調理法ですが、もちろん口の中で不快感なんてありません。逆に、身のほろほろとした柔らかさと皮のちょうどよいカリフワ感、うろこのカリッと感があって、歯触りだけで3種の感触を楽しめるんですよ。スペアリブのときと同じく、複雑な薬味が効いています。
お肉はあんまり得意じゃなくって、という方は、こちらのアマダイを食べたら幸せかもですね。
お酒もおいしい
料理はちょっとお休みして、いただいたお酒をご紹介。料理も楽しかったのですが、おいしすぎてお酒たくさん飲んじゃったよ。
甕だし紹興酒
▼しゃれた器でご提供いただいた甕だし紹興酒。貯蔵10年のコクのある、上質な古酒の趣ある紹興酒でした。
黒米酒
▼黒いもち米で作るのが黒米酒。紹興酒は古酒のような、言い方を変えると日本酒を燻したような雰囲気の香りがするのですが、この黒米酒はもっともっとフルーティー。紹興酒の香りが苦手な人も、これはぐいぐい飲めるお酒だろうと思います。このお酒が出ると知ってたら、序盤に紹興酒を控えたのに！
▼ほんと、色は真っ黒といっても過言じゃないほど。でもフルーティーで飲みやすいんです。デートとかならこっちから飲み始めた方がいい。絶対。
麺を何種かいただく
締め的に、麺を何種類か食べさせていただきました。
▼幻の麺はヒラメを身にも出汁にも使った刀削麺。うんと乱暴に言えば、すんごい濃厚な魚の茶漬けをもっともっと濃厚にして麺が入っている、といえば想像しやすいかもしれませんが、そんなちゃちなもんじゃありません。白身魚ってこんなにスープに合うんだという驚きを与えてくれました。
▼じゃじゃ麺。日本的に言えば冷やし肉みそ麺。ネギときゅうりの歯触りがとってもキモな麺ですね。
じゃじゃ麺に関しては盛岡じゃじゃ麺が最高だと思っている僕ではありますが、また食べに行きたい甘辛みそで、一食をこれの大盛でおなか一杯にしたいですなぁ。
▼黄ニラと刀削麺の炒め焼きそばはにらともやしがおいしい。
自分でやるともやしってしゃきしゃきにならないわ、水は出るわでなかなかうまくいかないものなんですがね。さすが、野菜のシャキシャキは残るし、干しアワビで取ったダシが口の中で薫し、文句のつけようがありません。
これは近々メニュー化予定だそうな。
▼麻辣麺。「まーらー」って単語を中華で聞いたら条件反射で飛びつくくらい、唐辛子と山椒の辛さ大好きです。
黒酢が利いている分さっぱり感が強いですが、唐辛子と山椒の辛さは存在感があります。麻婆豆腐などに代表される山椒のひりりとした辛みは、やっぱりこの唐辛子の辛みとのコンビがぴったりなんですよね。
これ単品のラーメン屋さんが近くにあったら週に3回くらい行きそうで怖い。
いやあ、何種類もいただいて大満足！なメニューの数々でしたよ。
シェフの五十嵐さんは35歳以下の料理大会で奮闘中！
こんな料理とお酒を出して食えるシェフの五十嵐 創さんは、日本最大級の料理人大会・RED U-35で奮闘中です。記事執筆時点では436人の応募者の中からベスト52に入っているところ。今後の活躍が期待されますね。
ま、審査員がどう思おうと、ここで食べられた味の絶対値が高いことには変わらないです。
中華料理って歴史や伝統がある反面、中国のイメージもあって食材が安心できるのかどうかわからない、という悩ましい部分もあります。
でも、シェフの五十嵐さんは化学調味料を使わず、食材を極力国内で調達するという気づかいを見せていただき、安心しておいしい料理が食べられるようになっています。中華は「医食同源」なんていいますが、ほんと、医食同源を体現したお店なんじゃないかなと思います。
千歳烏山という場所がらもあり、落ち着いて中華を楽しむことが出来そうです。家族と大切な食事をする日、恋人と落ち着いた食事デートをしたい場合にここを利用するのは「外れることのない選択」になるお店間違いないです。
ぜひぜひ一度、食べに来てみてくださいな！