将棋

14歳プロ!藤井聡太さんが加藤一二三(ひふみん)さんの記録を62年ぶりに更新し最年少の将棋棋士に

本記事には広告のリンクが含まれます。ご了承ください

将棋大好き!な@odaiji さん曰く、。

弱冠14歳2か月の藤井聡太さんが、将棋・奨励会の第59回三段リーグを1位で通過し、テレビやインターネットでも人気の加藤一二三(ひふみん)九段が従来持っていた14歳7か月のプロ入り記録を62年ぶりに更新する最年少記録を樹立しました。

将棋は頭脳ゲームだし入会の年齢制限がないため(プロ入りする上限の制限はあり)、つよければいくらでも若くしてプロになれるものですが、中学生でプロになった人は全員、名人・竜王といったビッグタイトルを獲得しており、藤井新四段の活躍も期待したくなってしまいますね!

なお藤井聡太さんが新四段となるのは2016年4月1日付けで記事執筆時点より後ですが、間違いなく四段になるであろうことと後の修正が大変なので、以下「藤井四段」「藤井新四段」などと表記します。

中学生プロ棋士のその後

中学生でプロ棋士になったのは藤井新四段を含めて5人。過去の四人は

  • 加藤一二三九段(18歳で八段、元名人。「ひふみん」のニックネームで人気)
  • 谷川浩司九段(14歳でプロに。21歳の最年少で名人に。日本将棋連盟会長)
  • 羽生善治三冠(15歳でプロに。史上初・唯一の7冠達成者、説明不要)
  • 渡辺明竜王(15歳でプロに。元名人・名人と並ぶビッグタイトル「竜王」を9連覇するなど通算10期獲得。競馬好き)

と超ビッグネームばかり。藤井新四段の将来が楽しみになるのが良くわかるでしょう。

三段リーグを1期で突破

現代の将棋の仕組みは、奨励会というプロ養成機関を勝ち抜いて四段になるとプロ棋士になることが出来ます。奨励会はおよそ6級から5,4,3,2,1級と上がっていき、その後初段、二段、三段と上がります。奨励会の6級でもアマチュア四段くらいの実力がないと入れませんが、藤井四段は10歳で6級になりました。

三段になると「三段リーグ」に入ります。三段リーグは半年を1期として行われ、およそ30人程度が18回戦で戦うもの。原則的には上位二人が四段に勝ち抜けるものです。複数回の次点獲得などの救済措置はあるものの、将棋界は原則、年間に4人しかプロが誕生しないルールになっています。更に26歳まで行ってしまうと年齢制限で退会(奨励会から退会=ほとんどプロの道が閉ざされる)というルールもあります。

三段リーグは今回が59回目。第1回を除いて三段リーグを1期で突破したのは58回の中で4人しか居らず、そういう意味でも藤井四段は快挙なんですね。

リーグ戦の表はこちらをご覧ください。
第59回奨励会三段リーグ戦

前年度成績などからリーグにはあらかじめ優先順位が決まっており、同じ勝敗だったら順位が上の人が上、というルールがあるため、三段リーグ初参戦の藤井四段は、少なくとも上位2人の勝ち負けになっていなければならない状態でした。

これまで三段リーグでは、16勝2敗~11勝7敗が勝ち抜け時の星でしたが、藤井四段は13勝5敗の成績でした。

奨励会の三段リーグを2度も退会した上41歳でプロ棋士になった今泉健司四段の自伝、書評書いています。
2度の挫折。41歳でプロになった棋士の「晩成」とは?書評・今泉健司「介護士からプロ棋士へ~大器じゃないけど、晩成しました」 | 明日やります https://www.odaiji.com/blog/?p=14517
こちらをご覧ください。

詰将棋回答選手権も2連覇中

終盤に相手の王様を詰ますところを抜き出してパズル・芸術化した「詰将棋」というものがありますが、この様々な問題をプロ・アマが一斉に回答の速度・正確さを競う詰将棋回答選手権も、2015年、2016年と藤井四段は連覇しています。この終盤の読みの正確さも最年少四段、三段リーグ一期抜けの大きな原動力となったことでしょう。

詰め将棋は僕も創作することがあります。
スマホのナンバーワン詰将棋アプリ「詰将棋パラダイス」に創作詰将棋が掲載されました! | 明日やります https://www.odaiji.com/blog/?p=9381
こんな記事をご覧になっていただけたら幸いです。

大人の誘惑に負けずに活躍を期待!

将棋のプロというのはかなりな大人の世界です。14歳の藤井四段がいろいろな誘惑を覚えずにさらなる精進をしてくれれば、きっとその才能が更に磨かれることでしょう。

もしかしたら歴史に残る棋士の誕生を僕たちはみているかも知れません。要チェックして応援したいものです!

-将棋
-, , , , , , ,