自称大台町観光大使の@odaiji さん曰く、。
大台町で情報発信を続けた結果、商品がカナダに渡った話がとても印象に残ったものでした。
施肥技術マイスターの積木豊氏が代表社員を務める合資会社・積木商店。もともとは肥料や農薬が取扱製品の主力でした。現在はそこに大台町のシンボルでもある緑茶が加わっています。お茶のブランドとして、本名を英語表記した「TSUMUKIYUTAKA」を立ち上げました。
積木氏が肥料を取り扱いながらもお茶の販売に力を入れるようになったのには様々な理由や困難がありました。
その解決手法が、ブログというツールを使わないものの情報発信を活用してのものであることに、「大台町と情報発信」という大きなテーマで町を訪れた僕にとって学ぶところがたくさんありました。
~ 目次 ~
お茶が主力製品に育つまで
積木商店で販売する肥料は米やお茶の育成に使います。
肥料は農作物の出来に大きな影響を及ぼします。お米やお茶の農家の方が肥料を省いたりランクを落としたりすると収量や作物の単価が落ちてしまうのです。
お茶の価格が下落傾向にある中で肥料の売上まで影響が出る中、積木社長の採った策は「お茶を売る」ということでした。
茶畑を潰し、空いた土地をソーラーパネルの設置による発電や柚子の育成に切り替えてしまう、という流れに危険を感じ、お茶の新たな流通に活路を見出したのです。
お茶の販売量が戻れば、良い肥料を与えた品質の良い作物が高い価格で売れます。
そのための施策を積木氏は考え、動きます。
農家の作物の販売を手伝う
考えたことの一つ目は、肥料を使ってくれている農家の作物の販売を手伝ったり設備の利用面で優遇したりする、というものでした。
そうすることによって農家を巻き込み、単なるお客さんから運命共同体へと関係の変化を図ったのです。
自分のやりたいことの実現にまっすぐな積木氏は様々な人にビジョンを語ります。繰り返しているうちに話を聞いてくれる人、一緒にやっていこうと声をかけてくれる人が増えてきたのです。
- 卓球大会の景品用にお茶を購入してくれる人
- 松阪牛の専門店にお茶を導入してくれる人
- カナダに肥料を送り出してくれる人
- お茶を美味しそうに飲むシーンを動画投稿サイトにアップロードし、情報を拡散してくれた人
情報を提供してくれたり、人を紹介してくれたりする人が徐々に増えていきました。
カナダ・バンクーバー「Tojo's」のオーナーと出会う
出会いの中でとりわけ大きかったのが、カナダ・バンクーバーの超人気寿司レストラン・「 Tojo's」のオーナー、 東条秀和氏(http://tojos.eyesunclouded.com/about/chef-tojo/)です。今や日本でも有名な逆輸入寿司・カリフォルニアロールの考案者です。
海外展開したお茶「TSUMUKIYUTAKA茶」を 東条氏はTojo'sの店内でサービスしてくれました。
同店はハリウッドスターやアスリート、政治家までが利用するセレブ御用達のお店でもあり、そこでお茶が飲まれるということは海外販売において大きな価値を産んだのです。
積極的に働きかけ、GIVEする姿勢はブロガーと一緒
ここまで積木氏の採ってきた行動は
- 農家の米やお茶をの販売サポートを行う(GIVE)
- 知人に自分のビジョンややりたいことをたくさん話し、賛同を得る(共感)
- 得た仲間から海外のキーマンをご紹介頂き、販路を開拓する(つながり)
と、今ブロガーが領域を広げるために活動している内容そのものです。
僕より人生の先輩と思われる積木氏の行動は、あとはネットでの活動に置き換えるだけで十分な「情報発信」に繋がるものではないかなと強く感じさせられました。
大台町がネットを活用した情報発信でさらに大きな力を得たときに、積木氏の活動が更に広がるのではないかと、お話を聞いてとてもワクワクさせられました。