写真の撮り方、と聞いて真っ先に思い浮かぶのはカメラの操作方法です。説明書読んだり、ブログ読んだり、カメラ教室に通ったり。絞りやシャッタースピード、光の使い方に慣れていきますよね。
でもそれで、ほんとにすべての疑問を解決していますか?ある程度慣れてきたときに必要な情報は
「こういうときに写真は撮っていいの?」
「これって違法じゃないの?」
「街なかのこれを撮るのって迷惑じゃないの?」
という判断面ではありませんか?
そんな疑問にケースごとに回答してくれている本が多くのSNS投稿者やブロガーに有益だと思いますのでご紹介します。
みんなの写真の撮り方が上手になりますように。
複数のカメラマンが、一般的な説明というよりはケースごとの質問に回答する形で構成されている本書。ケースの例が素晴らしいのでブロガーやSNS利用者にうんと役立つ内容になっています。
質問の例を抜粋してみましょう。どんな回答があるのかは本を読んでみてね。
・初詣をFacebookで紹介する上で気をつけることは?
・父兄が近くに見当たらない子どもを撮影する際、許諾は誰に行えば良いか?
・ママ友の集まりで撮った写真をSNSにアップしたい
・オープンカフェのお客さんが写真に写り込んでしまう
・著作物が写り込んでしまう
素晴らしいなあと思うのは、決してカメラマンからの目線や考え方だけで語られていないことです。プロカメラマンが被写体からの気持ちや法律的な解釈を踏まえ、現実的に取りうる道を示してくれています。
~ 目次 ~
カメラの操作ではない「良い写真への近づき方」
いつカメラを取り出すべきか、これを撮影してどこに迷惑がかかるのか、かからないのか。
それがわかることで、
・撮ってはいけないところで撮影してトラブルになる
・撮って良いところだったのに無駄な遠慮をしてシャッターチャンスを逃す
・撮影後にトラブルが起きる
ということから解放されます。最近のカメラはオートでも綺麗に撮れることを考えると、こちらの考え方をしっかり持っている方が、より良い写真に近づけるのかもしれませんよ。
マナーを大切にする
撮影する側が「やらない方が良いこと」という内容が書かれているのもこの本の良いところだと思います。ああすればいい、こうすればいいというのはわかるけれど、ある程度のべからず集があると応用して考えやすいものです。
一部の鉄道カメラマンにはとてもマナーの悪い人がいる話を聞くことがあります。そういう極端な例は誰が見ても「マナーが悪い」とわかるものですけれど、そうじゃないところで境界線が曖昧なところはありますよね。
例えばお祭りの写真を撮っていたらお祭りの参加者の1人が「なんで自分の写真を撮るんですか?」と聞いてきた。こういう時にどう答えたらいいだろう。聞かれるようならマナー違反だったのか?
そんな心配をしなくて良いようなケースもたくさん載っています。
カメラの操作方法ではない、写真の撮り方を知ろう
同書によると、昔はプロカメラマンやハイアマチュアの間で守られていたルールや常識が、カメラ機能を持つデバイスの増加によって一般人も積極的に写真を撮るようになった結果、守られないマナーも出てきているとのこと。
カメラの操作方法だけでなく、どういうシチュエーションなら撮って良い、撮り方に気をつけなければならない、といったルールに関してはなかなか学ぶ先生がいません。
こういった本で学ぶのは大いに役立つのではないでしょうか。