「DVDリッピング違法化」にまつわる誤解を読み解くの記事が分かり易かったのでここにリンクを貼っておきたいと思う。個人の楽しみが法で縛られるのか。この部分は大変に興味深い内容だからだ。
今日時点で参議院も通過したため、違法ダウンロードの罰則化も含めて決定したわけだが、決め方や影響に問題があるとはいえ権利を侵害していることは間違いない違法ダウンロードと、個人で楽しむ範囲のリッピングの罰則化を比べたら断然後者の方が重い決定だと個人的には思う。
詳しくは記事を読んでもらった方が良い。リッピング違法化について、我々がぱっと浮かぶ疑問には答えてもらっていると考えられるから。良い記事だと思う。
このたびの法律が施行されることによって、コンテンツの取り扱いについて「やっていいこと」と「やってはいけないこと」が難しくなりすぎる。音楽や映像を広く知ってもらいたいとインターネットで公開している人のコンテンツが勘違いしてダウンロードされない、または違法にアップロードしているからこそ「ダウンロード禁止」とは書かない人のせいで、そうとは知らず違法にダウンロードしてしまう。どちらのケースも誰かしら不幸になっている。この法律、親告性とはいえ運用がとても難しいことは想像に難くない。
面倒くさかったら、ダウンロードなんて一切やめてしまえば法を犯すことはない。しかし、そんな生活面白いはずもない。
実は正規の音楽配信をしているコンテンツにはLマークなるものがついているらしい。これができてから4年経つらしいのだが、こんなマーク知っている人の方が少ないだろう。今回、音楽業界はこういうルールをあまねく知らせる努力を怠って、政治的な解決(解決になっているかわからないが)に向かうという、ちょっと頭が弱いことをしてしまった。いい音楽を作るアーティストの努力をつぶしかねない音楽業界のやり方を見ていると、日本の音楽芸術の将来が心配でならない。