ライトニングトーク

聞いていて分かりづらい講演をしている登壇者の共通点

2018/03/13

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IT関係のイベント取材をすることがあります。大体がパワーポイントやKeyNoteなどを使ってプレゼンテーションの形で講演するような内容なんですけれど。

いろいろ聞いていると上手い人と、上手くない人といるなあというのは感じるもので。上手い人はメモにも力が入るし、時間経っても覚えているし、原稿執筆がはかどります。

上手くないひとは何言ってるかわからないし、内容すぐ忘れちゃうし、原稿執筆も大変です。
なんでそんなに差があるかな?と思った時に、講演・プレゼンが下手な人の共通点として感じることがあったので、分かりづらい講演をしている人のポイントをご説明します。

スライド枚数が著しく多い、少ない

これが完璧って公式はないけど、特にスライド枚数が多すぎるのは困る。40分で150枚近い上に各ページフォントの小さい言葉や図表でぎっちりというのを見たことがあるけど、大見出しだけ語って「詳細は省きますが」みたいな流ればっか。いや、そのスライド必要ないでしょ。見出しだけ引っ張ったほうがまだ印象に残るわい、って感じ。

反対にスライド少なすぎるのはその分話が面白いのかもしれないけれど。
ちゃんと講演に時間かけて準備してくれてるといいねって心配になっちゃう。

出てきたスライドを読むだけ

めくったスライドが文字だらけ。そしてその文字だらけのスライドをひたすら読み続ける。

いや、もうスライド見ながら記事書きますからデータください。

メリハリがない

話すペースも抑揚も一緒。淡々とやっちゃう。
それね、どこが話のポイントかわからない。
あと、あなたの魅力が伝わりにくい。
あと、眠い。

何?淡々としてるのが魅力?そいつぁすみません。淡々の中にもメリハリはつけられまっせ。

聴衆を見ない

ひたすらスライドを見ながら話す人がいるんすわ。

今朝浴びてきたばかりのシャンプーの香りがするうなじも
学生時代水泳部で鍛えたその背中も

別に見たかないんですよ。そんなものより聴衆と目で会話をするあなたの表情が見たい。身振り手振りを見たい。聴衆を見回す自信満々のあなたを見たい。スライドなんか頭に入っちゃってるよ!といわんばかりの訓練されたトークを見たいんです。

え?スライド見ないとわからない?

少しは内容を覚えてきましょうか。何も全部じゃなくっていいですよ。最重要ポイントだけでも。

スライドと違うことばかり話す

ひたすらスライドの内容ばかりを話されても困るのですが、スライドと違うこと・スライドと関係ないことばかり話されてもこまるんです。

ウィットに富んだお話も楽しいんですけれどね、あなたの言いたかったことは本当は何?っていうのはすんごく気になるんです。

その講演タイトルを見て、内容を想定して来たのに違うことばっかり話されたら、そもそも来た意味を奪われてしまうこともあるんです。

スライドに入れ込めなかった最新すぎるトピックも、そりゃあるでしょうよ。それはもちろん話題に入れてくださいよ。

でも、スライドと話す内容が全く違うなら、それはスライドを作る手間をサボっただけだからね!

順番が整理されていない

講演って基本的に時系列で上手く話が進んでいった方が理解しやすいんですよ。起承転結の順番というか。小説みたいに伏線をいくつもはって最後に回収、みたいにやるのはほんと分かりづらい。聴衆の頭の中は講演者ほど整理されていないので、結局理解されにくくなります。

  • 言いたいことは4つあります。
  • ひとつめ
  • ふたつめ
  • みっつめ
  • よっつめ
  • まとめ
  • ご清聴ありがとうございました!

みたいなのがいいです。

アニメーションが多すぎる

まあこれ微妙ですけれどね。うまくアニメーションを使っていると変化も付くしわかりやすくはあるんです。たださ、つけすぎるとマイナスにもなっちゃうのよ。上手に使いましょう。

アニメーションが多いときの欠点を以下に紹介しますね。

間延びする

矢印がうーんと遅いスピードでびよーんて伸びると、ふぁっ!?ってなっちゃう。
アニメーションがあるのを忘れてボタン押し忘れてると、スライドが止まっちゃったりすることもある。

なんてことはたまにあります。作ったらテストしましょうね

あとからわからない

アニメーションの結果、前の図柄に重ねる系があったりすると、あとでの情報整理やデータでもらった場合の判読などがしにくくなっちゃいます。あと、アニメーションしてもらった「重要さ」の表現は、後からもらうPDFでは伝わりません。

それに頼って大したスライドになってない

アニメーションつければいいと思って、そこに時間ばっかりかけちゃった結果、全体のスライドとしてなんかダメな感じになってる人もいますね。時間をかけるべきはアニメーションが最優先ではないのよ

気をつけてくださいな

大きく時間を余らせる、大きく時間オーバーする

講演を時間内に上手にまとめることは大切です。

大きく時間を余らせると、準備不足を疑われます。手抜いてるの?みたいな。

大きく時間をオーバーすると、時間ギリギリで参加している人に迷惑をかけます。その講演が終わったら遠距離の移動が待ってる人もいるんですよね。

スライド多すぎる系のやつは最後の20枚を駆け足で送ってるだけ、なんてのがあったりして。意味ないじゃん。 

5分前くらいだったら、終わらせて「なにか質問ありますか?」って言えばどうにか誤魔化せます。

そんな感じで時間配分は頑張ってみましょう。

うまいプレゼンは山程あるけれど

よくあるスティーブ・ジョブズさんとか、TEDの動画とか、上手なプレゼンは見れば山程動画があります。まあでも詳しい人に聞かないと「何が上手だから全体がよくなってるのか」はわかんなかったりしますね。

でも、上に書いた項目をあんまりやらないように意識すると、結構引き締まってくるんじゃないかと思いますよ。

せっかく何十分も時間を頂いて、参加者の視線を一点に集めてお話ができるんです。上手にプレゼンできれば、そこで多くの人の心を動かせますよね。下手打っちゃうのとうまくこなすのでは雲泥の差です。

これから初めて人前でプレゼンやるひと、頑張ってください!

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