佐賀県武雄市の図書館の貸し出しカードを管理することになったカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)のTポイントカードがYahooとポイントについて統合することで合意、新会社を設立して動いているそうだ。
とか
とかをご覧になって頂ければ概要は分かると思う。
Tポイントカードは国民の何人に一人、みたいな割合の発行数を誇っており、これが市の行政や日本最大級のポータルサイトと定型すると、Tポイントカードの利用者の利用情報が、とっても筒抜けになってしまうという危険性をはらんでいる。この怖さに気づいている人が結構少なそうなので、ささやかながら提唱の手助けをしようと一文を書いてみた次第だ。
CCCの偉いさんはこんなことを語っている。
これの何が怖いか。本文中に出ている言葉を使わせてもらえば
「何がいくつ売れたか」から「誰が何を買ったか」へ
ということまでが分かってしまうということだ。
佐賀県の武雄市では、誰がどのような志向で書籍を借りてるかが筒抜けになってしまう。鬱病に苦しみ、鬱の本を借りている人は、その人が鬱であることが、一企業であるCCCに筒抜けになってしまう。Yahooオークションで借金返済の本を買った人の情報が一企業であるCCCに筒抜けになってしまう。
こういっては失礼だが、出だしは所詮TSUTAYAのCDやDVDのレンタルをするためだけに使われていたTカードだ。これがコンビニで使われるようになり、喫茶店で使われるようになり、様々な店、サービスで使われるようになった。
人々は、わずかなポイントを蓄積出来るかわりに、自分がいつ、どこで、何を買ったか(Tポイントカードの登録時に実名や実年齢、住所、性別などを登録しているため、「自分」の詳細情報が明確になっている)という個人の行動履歴をCCCに提供していることになる。
Tポイントカードをフル活用している人は、自分のプライバシーをCCCやYahooに無料提供している、という認識をこれからは持った方が良い。
コンビニに幾たびに聞かれる「Tポイントカードはお持ちですか?」
こんな状況の中、それでも貴方はTポイントカードを提示しますか?