2017年五月、リング上の大けがで「頚髄完全損傷」と診断され首から下が動かない状態になっているプロレス界の帝王・髙山善廣選手。
総合格闘技ファンなら2002年6月のPRIDEで、ドン・フライ選手と壮絶な殴り合いを繰り広げられたのは今でも忘れられません。プロレスでも、トップロープを跨ぐリングインや196センチの高身長から放つエベレストジャーマンの説得力は格別です。
そんな高山選手を支援するチャリティプロジェクト「TAKAYAMANIA」が支援イベントを2018年8月31日に後楽園ホールで開催されます。入場チケットなどはすべてクラウドファンディングによるファンの応援のリターンとして提供されます。プロレスを、総合格闘技を、高山選手を愛するみんなの応援が今こそ求められてます。
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TAKAYAMANIA支援イベント
クラウドファンディングのページは下記のリンクをご覧ください。
生放送はAbema TVでも見られます。
2018年6月17日時点での発表カードは以下の通りになっています。
メインイベント
鈴木みのる、NOSAWA論外、MAZADA
vs
太陽ケア、TAKAみちのく、カズハヤシ
大森隆男、男色ディーノ
vs
秋山準、ディック東郷
杉浦貴、里村明衣子
vs
佐藤光留、橋本千紘
高山選手の盟友でもある鈴木みのる選手が率いていたユニット「GURENTAI」、高山選手がプロレスラーとして所属していた全日本プロレス・プロレスリング・ノアの選手を中心に3カードが発表になっています。
鈴木選手が会見で、高山選手のリクエストが大変で交渉する身にもなれ、とぼやくほどの注文がされているらしく、2番目のカードの大森・ディーノ組vs秋山・東郷組もなかなか趣が深い。3番目のミックスドタッグで海外進出が噂されている里村選手と、女子プロレス界の次期エース・橋本選手が選ばれているのも、良い試合が期待できます。
リターンはチケットだけじゃない
TAKAYAMANIAは高山選手の支援者による集合体だそうで、どこかの団体やプロモーションに属しているわけではないそうです。そのため、運営費などもすべて自前で集めるらしく、だからこそクラウドファンディングが活用されているとのこと。
チケットのほかにも気になる様々なリターンが用意されていました。
一例を挙げれば
- DVDやパンフレットに名前が掲載される
- リング上で花束を贈呈できる権利
- ゴング打鍾権
- 試合のネーミングライツ
などなど。
すでに残りがなくなったものには、解説席でゲスト解説できる権利、なんてのもありました。プロレスファンには、クラウドファンディングだからこその楽しみもあるかも!
詳細はクラファンのサイトを確認しましょう。
ちなみに、もしクラウドファンディングの運営ご担当がこの記事をご覧になっているとしたら、入場料+αで、
- リング組み立て権
- リング片づけ権
などもあると、喜ぶファンはいると思いますよ。リングの構造なんか興味あるし、エプロンの攻撃の際に解説者が「いやー、エプロンは効くんですよ、中央に比べて硬いですからね」なんていうのを体験できるでしょうしね。
選手の健康管理を始めているプロレス界
プロレス界最大の団体・WWEでは定期的に薬物のテストを行っていると聞きます。また、日本最大のデスマッチ団体・大日本プロレスでは2018年から選手の休養・治療を目的としたメディカルスケジュールを実施し、そのスケジュールを公開しています。
ストップが早くなっている近年の格闘技界とはことなり、選手の極限を見せることが盛り上がりにもつながっているプロレス界。なかなか統一機構がまとまることもなく、業界全体のメディカルチェックも確立しにくい状況です。その点、もっとも危険ともいえる大日本プロレスがこの英断を下したのは素晴らしいことですし、それによって選手の活躍が長くなるのであれば、ファンにとっても良いことでしょう。
TAKAYAMANIAでも、高山選手の回復を祈りつつ、クラウドファンディング大会だからこその楽しみを感じつつ、プロレス界全体の健康問題についても思いをはせたいなあ。そんなことを考えた今回の企画でした。
とにかく高山選手の一日でも早く、そして少しでも良い状態への回復を祈念しています!