プロレス/格闘技

ビッグバン・ベイダーの訃報を聞いて、歳を取ったら若い人とのつながりが大切だと痛感した

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多くのプロレスファンが知っている「皇帝戦士」ビッグバン・ベイダーが亡くなりました。63歳という若さ。そういえば今年は星野仙一さん、西城秀樹さんをはじめ、自分が子どもや青年時代のときのスターが亡くなっていて、いや、それは毎年のことだしそういうお別れはこれから年々増えていくんだけれど、そういう寂しさが増えてくるからこそ、若い人とのつながりをしっかり持っていたいなあと思わされました。

ベイダー安らかに

新日本プロレスを応援していた人たちなら、1987年末にたけしプロレス軍団(TPG)が乗り込んできて、アントニオ猪木を一蹴したベイダーの姿を忘れないでしょう。新日本でも全日本でもシングルのチャンピオンになっています。WWEのファンなら「It's Time! It's Time! It's Vador Time!!」という入場曲の出だしを覚えているでしょう。170キロの巨体でありながらトップコーナーからムーンサルトプレスを放てる身体能力、前腕部で相手をぼこぼこにするベイダーハンマー、実力も説得力もぴか一の選手でした。日本でも大小の団体に出場し、ベイダータイムという独自興行も企画してくれてました。日本のファンに愛されていた選手ですよ。

心からお悔やみ申し上げます。

歳をとると訃報が増える

冒頭でも書いた通り、歳をとると人のニュースは訃報が増えます。20代、30代は会社の同期とか友達とかのニュースでいうと、結婚したとか赤ちゃんが生まれたとか、そういうめでたいニュースが多いんです。でも40代くらいになってくると、え、あの人同じくらいの歳なのになくなっちゃったの?みたいなニュースが増えてきて…。そのうち出るのは葬式ばかり、ってことにもなりかねません。

少年期のスターもどんどん亡くなってしまいます。これは本当に寂しい限り。懐古趣味とかじゃなくて、自分という人間の形づくりに影響されるようなスターっていうのは、それぞれ絶対にかけがえがないものなんですよね。それを失っていくことの寂しさといったらありません。

だからこそ若い人と接しないといかん

だからこそ、自分が年をとったら若い人と付き合っていかないといけないなあと今回強く感じました。また、なんでもそうですけれど若いスターのすばらしさをどんどん認め、盛り立てていくのも年を取ったひとのできることなんだなと。

最近、YouTubeで1980年代、1990年代の音楽を聴きます。やっぱりなじみがあって聴きやすいからなんですけれど、そのコメント欄を見ると残念なものも少々あったりするんですよね。

「〇〇さん(その映像のアーティスト)は最高。AKBがいくら束になってもかなわない」

みたいな、ね。

いや、〇〇さん最高。それはいいんですよ。本当にすげえ!って人もやっぱりいるわけですから。でも、過去の人のすばらしさを証明するのに現在の人を貶める必要はどこにもないんです。過去は過去ですごいし美しい。今は今ですごいし美しいしもっと伸びてほしい。そうやって応援できるようになっていきたい。

それは有名人の話だけじゃなくて、身の回りの人も同じです。自分と同じ年齢の同じような世代的経験をした人たちばかりでいつも集まってしまうと、どうしても世代の壁ができてしまうし、自分の過去の成功経験に縛られがちになっちゃうし、共通の話題は人が死んだ話になっちゃうし、暗くならない努力をがんばらないと明るくなりにくい。

でも、若い人と接していれば、若い人のニュースを聞いていれば、将来の楽しみが分かってくるんですよ。話題が明るくなってきます。ケガしちゃいましたけれどMLBでチャレンジしている大谷翔平選手、将棋の藤井総太七段の活躍は分かりやすくて、その業界の明るい未来を予感させてくれているじゃないですか。

きっと、自分の職場でもそうだし、普段付き合っている人もそうです。若い人の付き合いが増えれば、「あいつ死んじゃったよ」のニュースだけじゃなくて、これからもずっと身近な人の幸せなニュース、楽しそうな将来のニュースを耳にできるんです。若い人と対立して向かい合う時間だけじゃなくて、若い人と同じ方向を見る時間も増やしていきたいですね。

そのうえでオジサンは頑張って、若い人には手に入らない「年季」を生かしつつ、若いエキスを吸い取って「まだまだ若いもんにはまけん!」とやっていかないとなー。

応援できる若手プロレスラーは誰だ

さて、ベイダーが亡くなったニュースに戻れば、やっぱり若手のプロレスラーで応援すべき人が出てこなきゃいかん、ってことになりますよね。今のお勧めプロレスラーをご紹介して、この記事も終わりにしようかと思います。

▼20代前半から応援し続けている関本大介選手は37歳。この選手のすごいのは、現代プロレスでこの人独自の必殺技がないこと。なぜかって、プロレスの基本技が関本選手に罹ると必殺技になっちゃうんですよ。ほかの選手がつなぎで使うこともあるジャーマンスープレックスホールド。関本選手が使うと超ド級ですよ。

▼同じく飯伏幸太選手は36歳。次にどんな動きをするかわからず、スピードとパワーを兼ね備えた変幻自在のスターです。

二人とも大好きなレスラーです。すでに若手の域じゃあありませんが、まあ僕よりは10も若いので。

世界最大のプロレス団体・WWEで活躍する日本人は何人もいますが、若くしてすでに「大物」です。
たとえばASUKA選手。

最大のプロレス団体「WWE」で活躍中ASUKA選手のパフォーマンスが素晴らしい - 明日やります

元ノアのKENTA(現 イタミ・ヒデオ)選手、中邑真輔選手、元ドラゴンゲートの戸澤陽選手、

記事執筆時点では名前出せませんが、国内ナンバーワン女子プロレスラーもWWE移籍の噂が上がっていたりします。

20代半ばのプロレスラーならこの二人が圧倒的にお勧め!

▼黒潮“イケメン”二郎選手。弱冠26歳ですが、素晴らしい身体能力を持っています。あと入場の長さは絶品。

▼橋本千選紘手。日大レスリング部出身で尋常じゃないレスリング能力を誇ります。いつでも女子プロレスのトップに立てる器。

ちゃんと若いレスラーの応援もして、懐古趣味に浸りすぎずに現代プロレスを楽しみたいと思います。それがベイダーさんへの供養にもなるはずだし!

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