フリーライターをしています。
その年にはじめてお付き合いができた企業様と仕事をしていると、初めてのの締めの時にはご請求の話、初めての年末にはマイナンバーのお話が出てきますよね。
そうしたときに、規模の大きな企業様ほど経理の方からご連絡をいただくことがありますが、どうかあらかじめ、何部門の何という名前の方からご連絡が来るかを教えてください。
企業様にとっては、少なくとも書類上は知っている名前だと思うのですが、受ける側からすると、この○○企業の××という担当者は実在しているのだろうか、と疑いながら対処しなければなりません。
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マイナンバーを搾取できそう
経理担当者の名前が分からない状態で「私は○○企業の××です」とメールをいただいても、
・おまえは本当は誰だ?
・そんな連絡が来ることは聞いてないぞ
という状態でフリーランスの人はメールを受信します。
そこで、その経理担当者が本物である証拠は無く、結局普段仕事のやりとりをしている担当者に
「御社の××という人からメールが来た。本物か?」
という問い合わせをしなければなりません。
それをしないで鵜呑みにして個人情報を提出した場合、情報を盗み取られてしまう可能性があるからです。
少し技術のある人ならメールを偽装して情報を盗み取りやすくする状況を作り出すことはできるでしょう。
逆に言うと、知らない経理担当から個人情報提出を促されたフリーランスは、必ず付き合いのある担当の方に裏をとってから応対しなければならないのです。
メディアに執筆している場合、どの企業とどのライターが付き合っているかは簡単にわかる場合があります。
企業名とライターのメールアドレスが分かれば、狙い撃ちで詐欺メールを出せますよね。
本当は入力システムだって疑ってる
マイナンバーを提出するケースがあるのですが、企業様によってはセキュリティが担保された情報システムで入力を促すケースがあります。URLが張られていて、ここから入力してください、というケース。
いや、そのシステム、本当に安全ですか?
そのシステムが安全であることを、ライターに明示してくれていますか?
どこかの境界からは信じる・信じないの問題にはなりますけれど、より信じやすくなるためのシステムの安全性に対する情報を提示してほしいですよね。
少なくとも「分かる人が見たら分かる」という安全性に対する情報、それについての企業紹介などがあると嬉しいです。
事前に「○○部門の××から連絡が行く」と連絡がほしい
対処の一つは簡単です。事前にフリーランスに対して
「○○部門の××から連絡が行く」
と連絡をしてほしいんですよね。そこを偽装できるとすると、その企業の経理担当者まで知っている人物となるので、詐欺の難易度も高くなりますから。
入力システムについては上に述べた通り、そのシステムの運営会社の情報が併記されていると嬉しいです。
それでもあんまり信用したくはないので、今年のマイナンバー提出企業のうちの1件は、こちらのローカル環境で印刷の上、簡易書留で郵送しました。簡易書留であれば、日本郵便という信頼できる企業に委託した上で情報おw追跡できますからね。
システムは依存せず個人でできることを
去年の12月、マイナンバーを含む個人情報70万件の情報が流出するという事件がありました。
原因は国税局の委託先業者が無断再委託したという報道がされており、末端になればなるほど中央の管理は行き届かなくなるし、情報を取り扱う人間が増えれば増えるほど、情報は安全に守られなくなります。
従って、根本のシステムがどれだけ堅牢でも、大規模なシステムには何かしらの不安がつきものだと個人的には感じています。
だからこそ、個人でできることは個人でできるだけのことをしたいし、守れる情報は少しでも守りたい。
できればご担当いただける企業の方にも、少しだけお心遣いをいただいて、やりとりをする経理担当の方などの氏名をあらかじめいただけると嬉しいなと思った次第です。