先日「2019ブロガーズフェスティバル」を主催したのですが、その際に自分がモデレーターとなって、元茨城県広報官の取出さんと大庄の広報の亀田さんをお招きし、企業のPR担当がブロガーのことをどのように見ているのか、という題材のトークセッションを行いました。ブロガーズフェスティバルは複数の会場で同時に講演が行われるスタイル。「裏番組」では若きベテランのてんび~さんがキレッキレの講演をされていたため超満員とはいきませんでしたが、ご覧になってい頂いた方からは好評いただけたようにも思います。
このセッションを企画したきっかけなんかのご報告をいたします。
~ 目次 ~
PR案件で記事を書くのが、ブログを始めたころの目標の一つだった
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— ワタシはタワシ (@akikomasuda) March 24, 2019
ブログを始めたばかりの時は自分の知識や経験の中の事をかくのが精一杯でした。その時期にセンパイ方のブログを見ていると
「書籍を恵贈頂いたので書評を書きました」
「ガジェットを頂いたのでレビュー書きます」
なんていう見出しが躍っていて、羨望とともに、いつかは自分で書けるようになりたいなあなどと思ったものです。
いつしか時が経ち、自分もレビュー記事を書かせて頂いたり、飲食店に依頼されてPRイベントを開いたりするようになりました。目標を達成出来ましたし、その後も僕がブロガーイベントを開催する人という認識を持ってもらっている人たちから開催のご相談を頂くようなことがあったりして、大小いろいろな飲食店や企業のPRをお手伝いしました。自分が参加したりPRのお手伝いをする中で、企業の方と知り合う機会も増えていったんですよね。
自分がPRイベントに出られて嬉しかったことと、広報やPR会社の方と知り合いになれることから、主に初心者のブロガーさんにとって、PRの機会をどうやって得られるのか知りたいというニーズはあるだろうという気がしたんですよね。
PR案件を受けるブロガーなら企業の目を知っておきたい
PR側としてブロガーに期待することとは?依頼したいブロガーと、依頼したくないブロガーについて。 #ブロフェス2019 https://t.co/UZyLgqnuCX pic.twitter.com/WtjEhWDjtY
— 日曜アーティスト TOMAKI (@kujimakoto) March 24, 2019
自分が通り過ぎてきた道だから、その情報を整理して後輩に伝えられたら喜んでもらえるかなと思ったのが、ブロガーが参加するPRイベントを企画したことのある企業広報の方にお話を聞く、という試みでした。
僕自身も、改めてこうしてお話を伺ったことはありません。PRイベントの当日は割と楽しくわいわいやるので、真面目な話をすることってないんですよね。
PRイベントは楽しくもありますが、広報担当者からふるいにかけられることもある場です。であれば、広報の方がどんなブロガーに良い印象を持つのか、また依頼したくなるのかを知りたくなるのは自然なことです。
そこで、ご自身もブロガーでありながら茨城県の広報官という要職に就いていた取出さん・超大手飲食チェーン・大庄の広報の亀田さんというお二人にお願いすることにしました。お二人のPRイベントには僕自身も参加したことがあり、例えば
茨城マルシェで食べた地産ロースハムのおいしさに「ほっぺが落ちる」感覚を久々に味わった【PR】 - 明日やります
2,800円 時間無制限で銘酒飲み放題!飯田橋「塩梅」で日本酒・美味肴と心ゆくまで戯れる【PR】
こんな記事を書いたりしています。
こうしてお世話になったお二人にご登壇頂くので、両者を知ってる私がモデレータをやるのが自然かな、と開催しました。
ぶっちゃけ話もあって面白いの!
「PR案件に呼ばれたいブロガーへのアドバイス」では、代理店に依頼した時にどんなリストが来るかという話から、何を基準に選ぶのかなどの裏話も。信頼するブロガー、例えばブロフェス主催者の奥野さんなどに取りまとめを頼むことも。奥野さんにはお金落ちてないそう。 #ブロフェス2019 #ブログPR
— 🍺わだ:ミニサイト作り職人 (@wada_akiko) March 24, 2019
トークはとても面白いものになりました。僕は司会に集中していたこともあるので、様子は参加者のブログ記事のリンクを張っておきますね。
ブロガーズフェスティバル2019に参加してきました!ブログの可能性を感じた1日! | しょうラヂオ。
広報担当から見た「ブロガー」について #ブロフェス2019 : 日曜アーティストの工房
■【ブロフェス2019】で感じた「人と人とのつながり」の大切さ! | なんとなく、おいしい・・・・ - 楽天ブログ
ブロフェス2019に参加!すべてのセッションの感想をざっくりまとめました #ブロフェス2019 | delaymania
ブロフェス2019に行って気づいたブログが続いた理由|ナナメドリ
ハブのブロガーに声をかけられるために
40分という時間はあまりに短く、2時間枠くらいでお酒でも呑みながらざっくばらんに話す延長戦があってもいいんじゃないかと思うくらいでしたよ。
話の中で
「ハブとなるブロガーと繋がっておくといいんじゃないか」
というアドバイスが出ていました。例として僕の名前が挙がりましたが、まあ気を遣って頂けたのでしょう。
ま、せっかくなので僕が「10人の参加者ほしい」と言われたときに、どんなブロガーさんに声をかけるかというおよその基準を書いてみます。
大前提はその対象のモノ・サービスが好きか深い関係がある人
10人全員に共通するのは、その対象のモノやサービスに対して興味を示してもらえそうな方です。例えば焼酎が大好き、日本酒が嫌い、という人を日本酒イベントには声がけしません。
「嫌いだったけど飲んだら美味しかった!」
みたいなホームランは、よほど確信がないかぎりは狙いに行きません。
そのためには、その人が日本酒を好きかどうか、どんな日本酒を好きかを僕が知ってる必要がありますよね。
何かのイベントで「知り合いばっかり誘うんだよな」とやっかまれることがあるんですが、考えてみればそりゃそうです。その対象物を好きな人に来てもらうのが一番ですもの。
2~3人は、その対象を心から愛してくれそうな人
1番誘いたい人は、その対象のモノ・サービスを好きになってくれそうな人。モノ・サービスと人のマッチングサービスで相性度90を超える、みたいな感じかな。
使った後にPRと関係なくファンになってくれるんじゃないだろうか。
そんな想像が出来る人を最も優先します。長く商品を愛してくれる人の参加、対象物に異常なほどの興味を示してくれるは、イベントの核です。
5~7人は明らかな実力・数字・表現力を持ってる人
5~7人は、わかりやすい実力・数字・表現力を持っている人です。グルメなら語彙の豊かな人、グルメメディアで書いている実績のある人、写真の上手な人、グルメ記事のSNS投稿でリアクションをもらえる人ですね。まあ全体的に実力者がここに入ってきます。少々専門領域とずれていてもちゃんとまとめられる人。そんな取材力の高さもポイントです。
0~2人は商品を好きになりそうだけれど経験の浅い人
商品紹介の依頼を受けるときに、経験が浅く数字がないがその手の商品が大好きな人に声をかけてもいいか、確認します。
それがOKであれば、いわゆる有名ブロガーでない人でも、良い記事が期待できそうな人にお声がけをします。
企業の方には、初々しい愛情のタップリの記事が生まれることを期待していただけます。
経験の浅いブロガーにとっては、PRイベントに参加できた経験と、同じ取材の場で実力あるブロガーのアウトプットを見ることによる学習の機会を与えられます。
いろいろ得るところが大きいんですよね。
知り合いは優先したくなる
口の悪い外野はこれを「なれ合い」などと揶揄しますが、逆ですよ。企業から依頼された重要なPRの場に、どこの馬の骨か分からない他人を連れて行くのはリスクがあってできません。
少なからず、どういう記事を書く人か、どういう人柄か、他人に対して失礼な態度を取らない人か。そんなことを知らなければ声がけなんて怖くてできたもんじゃありません。
ハブの人と仲良くなる理由は、人となりを知ってもらう必要があるから
つまり、ハブになっている人が特性を知っていること。これが誘われる条件の大きな一つなんですよ。
PRする内容が既存のサービスや商品であれば対象の判別は楽ですが、新製品なんかの場合だと、手探りで相性の良さそうな人を判断するということもします。そういうときはなおさら、人となりを知ってる人ほどお願いしやすくなります。
だから、これからPRイベントの仕事を紹介してもらいたいと思ってる人は、ハブになる人へ自分の人柄と趣味嗜好が伝わる工夫をしておいた方が良いです。
外部の目は意識したい
企業や自治体側による「こんなブロガーにはお願いしたくない」www
(代理店を使わずPRしたい企業など)依頼する側は普段からいろいろなブログを読んでほしい。じゃないとしっかり書いてくれるブロガーを見つけられないし、依頼できない思います。
#ブロフェス2019 pic.twitter.com/uWb1mjANEd
— Asuka (@asuka_xp) March 24, 2019
ブロガー同士が集まってどれだけ深い話をしても、なかなか外の企業の人からの評価はわからないものです。
だからこそ直接こうやっておたずねしてみました。
もしこの記事の反響があったり、直接僕に「またああいうのやって!」と言われれば、そのときにはまた開催できればいいなとは思います。別にブロフェスじゃなくてもいいし・・・。
なので、反応を楽しみにしていますよ!
スポンサー様、ありがとうございました!
スポンサーさまのご支援があったからこそ、無事にブロフェスを開催できました。ここにリンクを掲載し、御礼申し上げます。
(順不同)