初秋の候いかがお過ごしでしょうか。@odaijiです。
酒を飲みながら撮る写真を失敗しにくくさせる方法を語っていこうと思う。
のエントリーからだいぶ日が経ってしまいましたが、完全に忘れ去られる前に、不定期連載頑張ります。
さて、今回のテーマは
「位置を変えて撮影しよう」
です。飲んだときの想定を考えて、撮影はすべてiPhoneで行っています。ポリシーとして大きな機材は使いませんのでご了承を。
まずはこの二枚の写真をご覧下さい。
これは女川のホタテの浜焼きです。上から撮影したものと横から撮影したもの。
上から撮ると全体は写りますが、熱が伝わりませんね。横から撮影することで、これが浜焼きであること、火がしっかり通っていること、全体の立体感が伝わってきました。
次です。
アナゴのお刺身を撮りました。
少し引いて撮影したものと、ぐっと寄せて撮影したものです。
寄って撮影したものは、端が切れています。それでも引いて撮ったものと比べて、お刺身の質感、色味の良さが出ていることがわかるでしょうか。
寄るだけでなぜ色味が変わるのか、という所ですが、技術的な要素を避けて説明しますと、写る全体に対してお刺身の比率が、寄ることで上がります。そうするとカメラは、お刺身の色を基準に全体の色をきめようとします。
引いた写真にはお皿の青の比率が高くなるので、そことのバランスを取ろうとします。
その結果お刺身の赤みが薄れてしまうということが起こりえます。
今回最後の事例です。
関サバのハラミの刺身です。左は引いて撮っています。右はぐっと寄って、さらに上からでは無く、できるだけ横からの撮影にしています。
これはもう全然違うでしょう。
上から撮ってものっぺりしたお刺身になってしまっています。
横から寄って撮影したものは、お刺身の立体感、薬味の主張、何を食べているのかがはっきりします。
また、上から撮影するときに写りがちな「自分の影」がありませんね。写真として数段美しくなっていると思います。
いかがでしたでしょうか?同じ肴を撮影するのでも、ちょっとカメラの位置を変えるだけで全然性質の異なる写真になります。
カメラの位置を変えることはそれほど難しくありません。上から撮るのを横にしてみたり、遠くから撮っているのを大胆に近づけてみたり。そんな工夫を一つしてみるだけです。
これならお酒に酔っていても実行することができますよね!
是非一度、お試しください。