紙の資料などの文字をテキストデータに自動変換できたら、入力を省略できて楽!っていうケースが結構あるんですよね。例えばWordやPowerPointなどのOfficeアプリケーションで報告するときやブログなどのメディアに内容を掲載するとき、画像よりもテキストであることが望ましいことがあります。
そうしたときにはOCR(テキスト認識・抽出)があると嬉しいものです。画像に写り込んだ文字列をテキストデータに出来ればその後の加工が楽ですし、その移行の精度が高ければ誤字・脱字の可能性がうんと減るからです。
そのOCRがLINEで出来るようになっていると聞いてびっくりし試してみたら、意外と簡単にできてしまったのに驚きました。そのやり方をご紹介しますね。
~ 目次 ~
LINEでOCR作業手順1:自分一人用グループを作る
LINEでOCRを行う基本は、
何かしらの形でLINEに投稿した画像に対してOCR処理をかける
ということ。すなわちトークやグループなどで何かしら投稿しなければなりません。
OCR処理をかけたい画像が他人と共有したい画像とはとても思えませんので、ここはLINEで「一人グループ」を作ってしまいましょう。
LINEのトーク画面から「トークルームを作成」のアイコンを押してグループを選択します。
「友だちを選択」画面で誰も選ばずに「次へ」を押します。
適当にグループ名を付けて完了です。
LINEでOCR作業手順2:自分一人用グループにOCR化したい画像を投稿
さて、手順1で作った自分一人のグループにOCR化したい画像を投稿しましょう。
撮影した画像、スクショを撮ったWeb画面などなど、いろいろありますね。
LINEでOCR作業手順3:投稿画像からOCR化
投稿したら画像をタップして大きくします。すると右上に「T」の文字のあるアイコンがありますのでこれをタップします。
初めて作業するときには「LINEのサーバー上で処理します。そのためだけにしか使いません」みたいな注意があるかもしれません。それはまあOKで進めて。
で、しばらくすると、画面全体がやや暗くなり、画面内で文字化できる部分が線引きされた形で表示されます。画面したにはテキスト化されたものが。
OCR化した部分だけなぞり直すと、その部分だけ文字として抽出してくれます。抽出部分の左下にあるコピーアイコンをタップすれば、文字認識した所をクリップボードにコピーしてくれました。あとは好きなアプリで貼り付けられます。
LINEでOCR作業手順4:PC版LINEでもOCRができるぞ!
ありがたいなあと思ったのは、パソコン版のLINEでもOCR化ができるんですよ!LINEはパソコンでもログインできるんですよね。
やり方はスマホ版と同じなので、簡単に画面キャプチャーだけ貼り付けておきます。
LINEでOCR作業手順5:まとめと注意
LINEは頻繁に機能追加をするので、ちょっと情報を追いかけ損ねるとこうした便利機能を見逃します。このOCRも数ヶ月前からできていたみたい。
OCR化できるアプリはいろいろあると思うのですが、普段使っているアプリにその機能があると迷わなくて楽ですよね。そういう意味でLINEにこの機能が搭載されたのは本当にでかい!
とっても簡単にOCR化できるのも素晴らしいっす。
自分がトライした2019年8月下旬時点では
- 手書き文字の精度はスクショよりは落ちる
- 袋や缶の撮影など、曲面の文字認識精度は落ちる
- 縦書きの文字列はダメ
という所が気になったところではあるので、印字されたもの、スクショしたものなどのOCRで使うのが効率良さそう。機能向上してこれらが解決したら更に素敵ですね。
個人的には配布された資料なんかをどんどん撮影しておいて、必要な部分をOCR化してしまうのがいいかなと思いました。