去年(2018年)は明治維新から150年の年であって、その前年に暗殺された土佐藩士(脱藩)坂本龍馬は没後150年を超えているわけです。そんな時を経ても龍馬は、改革したい・新たな何かにチャレンジしたい・何かを変えたいと考えている人の心を揺さぶるヒーローなんですよね。
龍馬は暗殺された11月15日が誕生日でもあります。志を同じくする陸援隊の中岡慎太郎とシャモ鍋をつつきながらこれからのことを話し合おうとしていた矢先に、その場である近江屋に何者かが乱入してきたため、鍋を食べる前に切られてしまったんだそうな。
東京・銀材にある高知県のアンテナショップ「まるごと高知」では、誕生日であり命日でもある11月15日に龍馬が大好物だったシャモ鍋を振る舞うイベントを開催しました。そのメディア試食会に呼ばれて高知の「ごめんケンカシャモ」を使った鍋を試食させていただきましたので、その様子をレポートします。
~ 目次 ~
南国市の名物としてシャモ鍋を
坂本龍馬の先祖の墓地があるのは高知県南国(なんこく)市才谷地区なんだそうですね。才谷といえば龍馬が変名で使っていた「才谷梅太郎」すよね。ここから名前を取ったのでしょう。
郷土の大スターである坂本龍馬・龍馬の大好物だったシャモ鍋をアピールしよう!と南国市御免町で「ごめんシャモ研究会」が発足しました。
ごめんケンカシャモというシャモには
- 100%純血種の大軍鶏
- 地場産の飼料米や野菜で飼育
- 1㎡あたり3羽の広々とした鶏舎
- 平飼い
- 150日以上の飼育期間(一般的な食用の軍鶏は100日程度)
という特徴があるんだそうで、これだけ聞いても大切に育てられているのがわかるというものです。
鍋を頂く
ということで鍋を頂きました。
高知のシャモ鍋の特徴は、なんといっても葉ニンニクが乗っているということ。カツオのたたきにタップリのにんにくを乗せる高知県では、葉の部分もしっかり食用で使います。
汁は甘すぎず、カツオを使ったダシで少しあっさり目の味付け、それでもしっかりとした野菜と葉ニンニク、シャモ自体も出汁となって旨味がタップリ溶け込んだものになっています。
シャモは脂っこくなく、しかしながら全然パサパサもしていないんですね。「モチ」と「サク」の中間みたいな歯触りがあって、歯が入るとしまい込まれた汁がじゅわっと口に広がる感じ。
日本の夜明けを語りたくなるような美味な鍋でした。
柚子しおらーめんの試食も
あわせていただいたのが昨年から販売開始している柚子しおらーめんも試食しました。
こちらは生麺ということもあって、アンテナショップ「まるごと高知」でも毎回数が限られているようです。
こちらはシャモに加えて宗田節や生姜など高知の食材を使ったスープが特徴で、かつ、好みに応じて馬路村の柚子果汁をラーメンにかけて食べるというもの。もちもちした中太ストレート麺に海と山がバランス良く混じり合ったスープ、そこに爽やかな酸味のゆず果汁が入ってするするするっと食べやすいラーメンです。
龍馬が愛した食材ではありませんが、僕らが日本の夜明けを願いながら食べたい一品ですな。自宅で作るならぜひ高知産の野菜や肉を使ってラーメンを拵えたいところです。
偉人を偲んで鍋を突つく楽しさ
試食会に参加したブロガー・ライターが何人かいて、坂本龍馬の話をしながら鍋を突くの。これは本当に楽しい。
同席した、フリー素材でも有名なゆうせいさんは、一緒に高知県のプレスツアーにも行った仲で、他のメディアが早々に立ち去る中、時間ギリギリまで高知県の博物館の展示を食い入るように見ていたんです。そういう歴史ファンと語らいながらうまいもの食べるの、最高だなあ。
高知の偉人なので、高知の食材を食べるのがまた楽しいもので、この試食会の場となった「まるごと高知」の二階にある「TOSA DINING おきゃく」は東京で様々な高知名産・高知の日本酒を味わうには最適なお店です。
PR記事だからということではなく、普通にお酒を呑みにきても楽しいお店なので、ぜひ東京で高知を堪能したい人は立ち寄ってほしいお店です。