新型コロナウィルス感染症の陽性者との接触確認アプリ「COCOA」で接触確認が出た。PCR検査の結果は陰性。自分が新型コロナウィルス感染症のPCR検査を受けると思わなかった。
せっかくなのでここまでの記録をまとめます。
※2020年8月上旬の東京都世田谷区における記録です。時期・場所が異なれば対応が異なる可能性もあります。
~ 目次 ~
新型コロナウィルス感染症 陽性者との接触確認アプリ「COCOA」をインストールしておこう
いやマジで、インストールした方がいいですよ。リンクを置いておきます。
COCOA - 新型コロナウイルス接触確認アプリ
Ministry of Health, Labour and Welfare - Japan無料posted withアプリーチ
陽性者との接触確認が出る
2020年8月4日、COCOAを起動したら「陽性者との接触確認」で1件と表示されていた。
おおぅマジか!というのが最初の感想。
アプリの性質は分かっていたので自分が感染者と言われたわけではないことは理解していた。その分冷静だったが、いざ、このあとどうしようと思っても頭の中には入っていないものだね。そりゃそうだ、当事者じゃなければ手順などそうそう覚えているものでもないよ。
COCOAの情報を確認する
まずは情報収集。アプリの中から得られるものと、COCOAで陽性者との接触確認が出たらどう動くのかの自治体の発表資料。あとは個人の記録かな。
まずはアプリの中から得られるものを。
「陽性者との接触一覧」をタップしてみる。
「2020年7月25日 1個」
と表記されている。1個ってなんだ、個って。どういう単位だ。無機質なものにしたいんだろうということはわかるけれども。
で、僕がこの通知を受け取ったのが8月4日。接触確認されたのが7月25日なんですね。約10日前のことなんです。感染してから発症するまでは一般に4~5日、なんて言われている感染症だから僕じゃないでしょー、と思ったものの、僕が世間一般である保証はどこにもありません。また、無症状だけれど感染している、ということもあるわけですからね・・・・・・。
次に、アプリの「症状を入力して相談」をタップ。
僕は症状がなかったので、症状がない順にタップして進めます。
▼息苦しさや倦怠感の有無を聞かれます。
症状ないです。
▼症状のない方への確認として、感染したと想定されそうな人との接触の心当たりを聞かれます。
これも特にないので「いいえ」。
症状の出ない僕は、アプリとしてはこれで終わりでした。
接触日の歩みを振り返る
やっぱり、接触した日に何をしていたかは気になる。そこで取り出したるはGoogleマップですよ。
Google マップ - 乗換案内 & グルメ
Google LLC無料posted withアプリーチ
このアプリにはタイムラインという機能があって、位置情報などを記録するように指定さえしておけば、過去の移動履歴を遡れる。
▼タイムラインのイメージはこんな感じ。これは去年、小田原にいったときのものだけれど、乗り物の移動と徒歩移動が線の色でわかるし、個々の訪れた場所やそこで撮影した写真まで関連づけられる。
※小田原で感染したわけではないのでご注意を!あくまでタイムラインのサンプル画像です!
7月25日をGoogleマップのタイムラインで確認。
見て思い出した。この日は夜まで自宅で原稿を書いていて、書き終わってから一杯やるかと出かけた日だった。いやもう10日振りくらいに飲みに出たんですよ。その後も全然飲みにいってない。そんな状態で該当してしまうなんて、油断大敵ですね。
お酒を飲んだ店、そんなに広くはなかったけれど換気もしていたし、一人酒だったからずっと話し込んでいたこともない。
いやあ大丈夫なんじゃないの?というのがこの時点での曖昧な感触。
自治体の保健所に電話をかける
COCOAは接触確認アプリであって、感染を証明するわけでもなければ治療を促すアプリでもない。あくまでその後の行動のトリガーになるものだ。
よって、極端な話、症状が出ていないから知るか!となればそのまま生活も出来るし、心配だし他の人に迷惑をかけたくないから検査を受けようと思えば、検査の手続きを調べることになる。
僕は検査をすべきだと考えたから、住んでいる世田谷区の検査を調べた。
保健所へ連絡するというのだけは記憶にあったのでそれを頼りにキーワード検索。
このページを頼りに、世田谷帰国者・接触者相談センターの番号を知った。
1度目の電話
10:50ごろ、世田谷区の世田谷帰国者・接触者相談センターに電話。
割と繋がりにくい。合計2回通話をしたのだが、1度目は2回目の発信で繋がった。
担当の人に「COCOAを見ていたら陽性者との接触確認がでた」と報告し会話を始める。
7月25日に感染者と接触したとアプリで表示されたことを話したあと、7月25日の当日の自分の動きを話す。
その後、自分の身の回りで感染した人がいるか?海外から帰国してきた人がいるか?ということを聞かれ、知る限りではいないと回答。
自分の症状と言えば、特に何もない。熱を毎日測っているわけではないが、外出時に訪れたお店(ユニクロなんかは測るよね)などで熱を測られたときにも発熱はしていなかった。
個人情報を伝える。
- 名前(漢字までは確認されなかった)
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 同居者構成
PCR検査の話を聞く。アプリで陽性者との接触確認が出たから念のため検査をする、ということであれば現在は補助が出るため、実質無料で検査を受けられる(検査場所にお金を持っていく必要がない。但し身分証明書は必要)。
また、検査を受ける場合は、アプリで接触確認がされた日に遡り、そこから2週間は自宅待機しなければならないとのこと。
僕の場合は7月25日(土曜日)に接触確認されたので、8月8日(土曜日)まで自宅待機をしなければならないことになる。この日は8月4日。接触確認から10日経っている。下手すれば検査の結果が出るまでに8月8日が来てしまうことにもなる。
8月8日までの間に家族との外出予定があったため、家族に確認後また電話しますと伝え、いったん電話を切った。
家族と電話。事情を説明して予定をキャンセル。
2度目の電話から、PCR検査の予約まで
11:30ごろ、2度目の電話。2度目は20回くらいリダイヤルしただろうか。
僕の電話した内容は別の担当者にも引き継がれていた。
8日までの自主隔離は分かったのでPCR検査を受けますと伝える。予約調整して折り返し電話すると担当者から。
11:40ごろ、別の担当者から連絡が入る。この日の15:10、区内某所で検査行いますと。
- お金はかからないこと
- 名前などの分かる身分証明書を持ってくること
- 公共交通機関を使わないでくること。タクシーの場合、窓を開けて乗車することで密閉にはならないから良しだそう
- 検査の場所はSNSなどで公開しないこと。差別的な目もあるため良くないと。なるほど
- マスクしてきてね
こんな説明を受ける。こちらからも質問。
- 僕の場合は検査が出る前に、陽性者と濃厚接触から2週間経過してしまう場合がある。その場合の待機は?
→より長い期間の方が望ましい - 現時点で周囲の人に連絡する必要性は?
→特になし
これで電話を切り、同日、15:10の都内某所での検査を受けることに。COCOAで接触確認を知ってから5~6時間後には検査を受けられることになった。素早くて良き。
検査に向かう
すべてかどうかは分かりませんが、僕が受検した検査場は場所公開NG、内部写真NGでした。ここでもめている人もいるようですが、僕はおとなしく従います。現場の写真はありません。
15:00ごろ、徒歩30分くらいの検査場へ。
スマホの電源を切ってくれ。中の写真撮影は禁止。という張り紙。
受付に向かう。時間・名前・電話番号・生年月日・年齢が書かれた紙と、139とかかれた水色の付箋を渡される。なお、僕のときは身分証明書の確認はなかった。
先客は6人くらい。
付箋はピンクのもあって、60番台くらいの人がいた。ということはこの時間で200人くらい検査しているのかな(想像)。
水色とピンクの違いは何だろう。僕の後に来た二組はピンクで、僕よりも先に検査に呼ばれていた。15:10予約だったけど、僕が呼ばれたのは15:20くらい。まあ問題なし。
連れられた部屋には30歳くらいのお医者さんが。連れてきた看護士さんと二人体制みたい。
検査をお医者さんが、記録面を看護士さんがやっているのかな。
検査は両方の鼻の奥から細胞を取るような感じ。口を隠し鼻を出すような感じに、マスクを下にずらす。採取する棒は、綿棒を平たく潰して、柄の部分の弾力性を持たして長くしたような感じだ。
まずは右の穴。鼻の奥に綿の部分が届いた・・・と思ったところでもう一段、ずずいと奥まで突っ込まれる。プールで鼻から水を吸ったときのような痛みを数秒感じたところで左穴。こっちはなぜか簡単に終了。
で、綿棒みたいなのを抜き終わったら、もう終わりですよ、と。
注意書きの紙をもらって、終わりました。帰宅です。
注意書きの紙は、一般的な新型コロナウィルス感染症の注意が書かれたもの。要約すると
- 公共交通機関の利用は控え自宅で過ごす
- マスク着用
- 部屋を分けて過ごす(同居者との暮らし方)
- 健康状態を毎日確認する
- 受検した人の家族の注意事項
といったところ。いろいろ調べている人であれば目新しい情報は特になし。でもまとまっていたので助かる。
なお、アプリのCOCOAに関しては実際の検査では全く使うことはなかった。聞かれることもなかった。
感染していたら、感染経路を確定する作業をして、番号をもらって、COCOAに登録するのでしょうな。
あとは結果が出るまで、ドキドキしながら待つだけ。
アプリで通知が来てから検査の間に考えていたこと
検査は8月4日。結果が出たのが8月6日。このあいだ考えていること。
- この時点で少なくとも家族には迷惑かけたな。用事をキャンセルもさせたし心配もかけている
- 陽性の人と濃厚接触した日から今日まで会った人にも迷惑かけるのかな
- Googleマップのタイムラインは有用
- COCOAをインストールしたスマホのBluetoothは必ず常時ONにしておくこと
- 複数台スマホを持っている人は、一番持ち歩く一台だけに入れておく
僕は複数台のスマホにCOCOAを入れていた。ある一台はBluetoothをONにしっぱなしだった。ここで通知が来た。
COCOAを入れていたがBluetoothを使う時だけONにしていたものには、通知が来ていなかった。
8月5日
ネットでは3~5日とか2~4日で結果が出ると言われていて、どちらにしても翌日は出ないだろうということで、検査した日と翌日は落ち着いて自宅にひきこもれている。当たり前ですね。
ただ、こうやって待っている時間って、ちょっとした咳やくしゃみ、鼻水が気になって仕方なくなる。え、まさか?って思いたくないのに頭に過る。こういうストレスが苦手な人は、ほんとうに用心した方が良い。感染しないために。感染の疑いを持たないですむように。
頭では分かってるんだよね。ここで悩んでも結果は変わらないって。でも、そういうものじゃないなあ。
8月6日
早ければ今日あたりから来るだろうということで、ちょっとそわそわし始める。
試験の合格発表を電話で受けるような、それのネガティブなような感じ。
11:40ごろ着電。検査を受けた場所と同じ市内局番。まあこれが結果の電話なんだろうなあ。
かけてきたのは男性。8月4日に奥野さんは検査されましたね、結果は陰性でした、といった内容でした。
奥野「いやーほっとしますね」
電話の人「はい、よかったですね。8月9日までが陽性者との濃厚接触から2週間の期限ですので、そこまでは極力、不要不急の外出は控えてくださいね」
奥野「はい分かりました」
こんな会話をして切りました。いやーほんと、ほっとしたわ。まあ、もう数日のんびりすることにします。
親に電話で報告。安心されましたよ。
新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」をインストールしよう!
新型コロナウィルス感染症が指定感染症である以上、そして感染を広げることが、風邪やインフルエンザを人へうつしてしまうこと以上に世間の風評が厳しい現在であれば、感染経路をわかる限り判断することは大切なことだなと改めて思った。そのトリガーとなるCOCOAは、個人的には本当に助かった。
COCOAで通知が出ました、と話したからかどうかは分からないが、当日中に受検できたのも本当に有難い。検査が混雑しているみたいな感覚は全くなかった。
人によって感覚は異なるだろうけれど、僕は通知が来た瞬間から、頭の中で「謝らなければならないかもしれない人リスト」を作り始めた。そのためのGoogleカレンダー・タイムラインは本当に有用だ。
東京都からの報道にあった、新宿や池袋には全く行っていない。にも関わらず陽性者との接触確認があったということは、それ以外にも確実に広がっているのだなあということ。だから夜の街に一切でるなとは言わないものの、リスクがゼロでないことを改めて実感。
とにかくCOCOAの導入が、慎重な行動のきっかけになった。インストールはこちらから。僕は本当に良いきっかけになりました。ぜひインストールを!
COCOA - 新型コロナウイルス接触確認アプリ
Ministry of Health, Labour and Welfare - Japan無料posted withアプリーチ