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Surface Pro 8のSSDを1TBに換装 買った物と手順を解説

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4年振りくらいにモバイルのPCをリプレースしました。マイクロソフトのSurface Pro 8で、最新機種のSurface Pro 9の発売間近で値段が落ちてきているものを購入しました。法人向けを選択したため、LTEのSIMとeSIMが付き、Windows 11もProが入っています。

Surfaceシリーズは7XからSSDを交換しやすくなり(ただし保証面は目をつぶろう)、また、SSDの容量が多いモデルはSSD単体の価格差を大きく超える価格差になっています。SSDの容量が少ないものを購入して換装した方が安上がりになるため、僕も256GBのモデルを購入し、1TBのSSDに載せ替えました。

CPUとメモリの交換は無理なため、Core-i7、メモリ16GB、SSD256GBのモデルをベースモデルにしています。

交換に必要なものと手順をご紹介します。

必要なもの

必要な物は、以下の通りです。代表的なもののリンクを張っておくので参考にしてください。

  • SSD

Surfaceに差し替えるSSDを買わねばなりません。s2230という規格のSSDが必要になります。私が購入したのはKIOXIA(旧:東芝メモリ)のSSDですが、複数の会社から出ています。

2022年11月時点は激しい円安なので30,000円程度で買えれば御の字かもしれませんね。

一例ですが「For Microsoft Surface Pro X」などと書かれている製品の中から望ましい容量・価格のものを探して購入すれば大丈夫です。

  • USB Type-C対応のUSBメモリ

載せ替えたSSDにOSをクリーンインストールする必要があり、そのために、そこから起動できるUSBメモリが必要になります。Surface Pro 8はType-Cのコネクターしかないので、そのタイプのUSBメモリを購入しました。

起動ディスクとしては10GB程度しか使っていなかったので、結果的には16GBの物を購入すれば良かったのですが、僕は32GBの物を購入しました。

しょっちゅう使うものではないので、細かい性能は無視しています。

  • 熱伝導シート

SSDが熱を持ちすぎて転送速度が下がるのがイヤでしたので、換装後に熱を逃がせる熱伝導シートを購入しました。

換装後のSSDに貼り付けて使いました。

  • T4のトルクスドライバー

SSDを基板に固定するネジがT4というタイプ・サイズのものでした。このネジを開け締めできないといけません。僕は一回り大きいT5というサイズのトルクスドライバーを持っていたのですが、これではネジを回せませんでした。急遽、近場のドンキでT4が開け締めできるドライバーを購入するハメになりました。あらかじめ用意しておいた方が良いですね。

僕の場合はノートPCなどのメンテナンスをしょっちゅう行なうわけではないので使用頻度が高くありません。あまり品質を意識せず、このような製品を適当に購入しておくくらいで良いでしょう。

SSDを外す前に、回復ドライブ(リカバリーディスク)を作成する

交換前のSSDでWindowsが使えているはずですので、このタイミングで回復ドライブ(リカバリーディスク)を作ります。念のため、電源に接続した状態で作業します。

Windowsのスタートボタンをクリックし、検索欄に「回復ディスク」とタイプします。

回復ドライブアプリの案内が出てくるので「管理者として実行」をクリックして起動しました。

あとは画面の指示に従い、USBメモリをSurfaceに挿入して回復ドライブを作成するだけです。ドライブ作成は10分以上、時間がかかります。

SSDを交換する

回復ドライブを作成したら、SSDを交換します。

Surfaceのスタンドを持ち上げると、左下からSSDにアクセスできます。クリップを伸ばした棒や、スマートフォンのSIMカードを取り出すときのピンを穴に入れて、カバーを外します。

カバーは磁石で固定されている感じでしたので、ぱっと外れます。SSDが出てきました。ほとんど切手くらいのサイズです。

T4のトルクスドライバーでネジを外します。

新しいSSDを挿入し、先ほどのネジを締めます。

熱伝導シールをSSDに張ります。SSDから発生した熱を蓋側から逃がしてあげられるよう、SSDと蓋の両側に触れる程度の厚さがあるものが良いですね。上でリンクを張った製品は3種類の厚さのものが含まれているので、ほどよいものを選んではさみでカットし、挟み込みました。

蓋を閉めてSSDの交換は終了です。

Windowsをセットアップする

リカバリーディスクがきちんと作られているなら、回復ドライブのUSBメモリをSurfaceに挿入した状態で電源を入れれば、インストール画面が出てくるはずです。

キーボードレイアウトは「Microsoft IME」を選択します。

オプションの選択では「ドライブから回復」を選択します。

ドライブから回復する の画面では「ファイルの削除のみ行なう」を選択します。新品のSSDならこちらを選ぶと早いです。

あとはインストールの終了を待つだけ。

Windowsの初期設定画面が出てくれば、リカバリー自体は終了です。

無事、Windowsからほぼ1TBの領域であることが確認できました。

モバイル環境では「いろいろできる」状態が望ましい

仕事での外出時、出張時、旅行時には、モバイルノートは本来の目的の他に、デジタルカメラの撮影データやボイスレコーダー、動画のバックアップに使えます。また、飛行機やトンネルの多い特急で映画や音楽を楽しむときにはネット経由よりもあらかじめダウンロードしたデータを視聴する方が安定します。

また、自宅作業の際に使うデスクトップ機が故障したり、リプレース時に環境が固まらなかったりするときには、モバイルノートで一通りの仕事が出来る方が良いことを考えると、ストレージには余裕があった方が良いモノ。

Surfaceは大容量モデルの価格がべらぼうに高いので、自分で換装する選択肢は持っていても良いように思いました。

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