KindleのアプリでKindleの書籍を購入できる。そんな当たり前なことができる端末はiOSにもAndroidにもなく、Amazonのタブレットだけでした。11インチでオジサンの目にも優しいFire Max 11は、KindleをはじめAmazonのコンテンツ鑑賞を多くする人にとっては最適なデバイスの一つではないかと思うようになりました。
- Fireタブレットシリーズはこれまでほとんど使ったことが無かった
- これまでKindle本の読書はAndroid、iOSで行なっていた
ぼくがFire Max 11タブレットで、初めてFireタブレットシリーズを購入した経緯についてお話しします。
~ 目次 ~
Fire Max 11ではKindleアプリ内でKindle書籍を購入できる
Fire Max 11では、シリーズものの作品の途中巻を読み終えると、最終ページに次巻の購入リンクが現れます。これがぽんぽん読書していきたい者としては大切です。読書の勢いを止めたくないんですよね。
また、なんでもできるブラウザーに比べ、単機能であるアプリの何が特徴なのかといえば、そのアプリが持つ特定の目的についての動作が完結することだと思っています。KindleはAmazon Kindleの読書が完結しなければならないアプリだと思うので、読書中に購入作業だけ別アプリ(ブラウザー)が起動するというのはどうにもスマートではありません。
しかし、iOSやAndroidでは、Kindleアプリ内でKindleの書籍を購入できません。これはアップルやGoogleがアプリ内でコンテンツを購入する際に手数料が発生してしまうためだと言われています。
App Store Reviewガイドライン - Apple Developer
お支払い - Play Console ヘルプ https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/9858738
Kindle Unlimitedで無料になっているものや、値付けが0円になっているものはアプリ内で購入できるので、やっぱり手数料を課しているのが影響していると思われます。
そのアプリ・サービス内で価格を決めているものでないのだから、余計な「税金」を取らないような漢気を見せてほしいとも思いましたが、まあそうもいかないでしょうね。この制限があるため、iOSもAndoroidも、スマートフォン・タブレットともにKindle端末には適さない、という判断になりました。
この条件を避けるタメに、まず試したのはWindowsタブレットによるKindle読書環境の構築でした。
しかし、Windows端末では思った通りには行きませんでした。Windows版Kindleアプリではライブラリの書籍一覧画面にKindle Storeへのリンクボタンがあるものの、クリックするとブラウザーが開いてAmazonのKindle販売ページに行くだけです。これであれば、スマートフォンにKindleストアのショートカットを作っておけば対して変わりません。
また、ブラウザー上でKindleコンテンツを読めるのは「マンガ本棚」というサービスで、小説や技術書などの書籍を読めませんでした。ブラウザーだけで完結してくれれば、それはそれだったのですが、読めるコンテンツが限定されている……。なんとも中途半端です。
更に、Windows版Kindleアプリそのものがいまいち。タブレットを使い、スマートデバイスと同様のスワイプ操作でページ送りをしたかったのですが、挙動がもっさりしていて、読書そのものが快適ではありませんでした。半ばこれを目的にして仕事用のモバイル端末をタブレットPCにしたのですが、もくろみは大外れ。
他の動作はiOSやAndroidほど満足に行かないかもしれないけれどFireタブレットシリーズにするか、という選択にたどり着きました。ただ、Fire Max 11以前のFireタブレットは、それこそタブレットとしての仕様が期待以下だったんですよね。
ちょうど良いFireタブレット「Fire Max 11」が登場した
Fireタブレットシリーズは、2023年6月にMax 11が出るまでは、主に7インチ・8インチ・10インチのモデルが発売されていました(現在も発売中)。ただ、スペック表を見ると10インチ以外のものはフルHDの解像度がないモノで、Prime VideoやYouTubeの動画をフルHD画質で視聴できません。
10インチのものは、それはそれで良かったけれど、20,000円くらいするなら中華製の安いタブレット使っていた方が汎用性あるよな(=Kindleアプリ内でKindle書籍が買えないデメリットを飲んででも、普通のタブレット買った方がよさそう)というものでした。
ところが2023年6月に発売開始したFire Max 11は、11インチ・フルHD対応・CPUなどのスペックが既存製品に比べて向上という、僕にとって大きなポイントを克服したモデルでした。これであれば、メインのタブレットとしてこの製品を使うので問題ない、というレベルと感じたわけです。おまけに、キーボード一体型のケースや専用ペンも同時発売されるようで、
外出のときに、仕事道具一式をぎちぎちと持っていきたくはないけれど、最低限ブラウザーアクセスしてテキストデータの編集ぐらいはできる環境があるといいな
というミニマム仕事環境を構築できそうな気配も漂わせます。これであれば一台持っていてもいかな、と思える内容でした。キーボード・ペンを合わせると総額50,000円近く。Androidタブレットとしてのみ考えると「スペックの割には高い」機種になるとは思いますが、Kindleコンテンツを快適に読みたい僕にとっては十分な価格帯。
本体カバーは必要だったことと、これまでのタブレット利用でペンをほとんど使わなかったことから、本体+キーボード兼カバーを購入することに決めました。
懸案のKindle環境がようやく解消された
僕は、パソコン2台(デスクトップ1台・モバイル1台)、スマートフォン数台、タブレット1台を基本的な使用デバイスとして固めていました。これが過不足無く仕事やプライベートを満足できる構成で、特にパソコンやタブレットがこれ以上増えると「だぶつき」に繋がってしまうのです。
ですから、Kindle読書用の大画面機は、パソコンでまかなうか、1台のタブレットでどうにかするかしたかったんですよね。
数年前にAndroidのKindleアプリでKindle本が購入できなくなってから、アップルやGoogleを半ば恨みながらKindle読書をする日が続いていましたが、これにてようやく機器構成が固まりました。Fire Max 11がタブレットとKindle読書機を兼ねた端末になってくれたからです。
まだ購入して1か月程度ではありますが、購入後の満足度が高い製品です。これからもしっかり使って読書していきたいなあ。読書量を増やすきっかけになるデバイスになるといいなあ。ついでにPrime Videoも楽しみたいなあ。そう思っている毎日です。
※アイキャッチ協力:東京散歩ぽ