電子書籍

今のままでは楽天は、電子ブックリーダーの機械を出すだけ無駄だ

2012/11/01

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拝啓@odaijiです。

電子ブック楽天<kobo>:読書に革命を。新しい楽しさを。

楽天が電子ブックリーダーの新しいハードウェアを発表しました。E Inkの6型ディスプレイを採用した「kobo glo」、5型ディスプレイを採用した「kobo mini」を発売するとし、さらに、今後新製品として、Android端末の「kobo arc」を投入する計画も明らかにしました。

でもおそらく今のままではこの3機種も大いなる空振りをすることになるでしょう。新しい機種をいくつ出しても、何の意味を持たないのです。それはなぜでしょうか?

上記の楽天のページを見てみてください。2012年11月1日現在では左肩に、

と書いてあります。内数も記述されており、青空文庫が約1万点となっています。
発売の際には電子書籍数の水増し発表まで行われており、2012年10月には消費者庁から行政指導を受けました。

▼このリンクがそれを報じたニュースです。
楽天が消費者庁から行政指導--koboの書籍点数を過大表示 - CNET Japan

電子書籍は、行ってみればPS3やNINTENDO 3DSのようなゲーム機と同様のハードウェアです。それを使って楽しむソフトウェアがなければいけません。そして、そのハードウェアだけで楽しめる、ものすごい力を持った何か(=キラーコンテンツ)ができて初めて、ハードウェア自体も爆発的に売れるといっても過言ではありません。

また、ソフトウェアの数が多くなければ、より多くの人のニーズは満たせません。
それがゲーム機でなく、電子書籍の端末であればなおさらです。

ハードウェアの充実より電子書籍の充実をまず目指せ

楽天は、買収したKOBOのハードウェアを日本で発売することに力を入れるのではなく、今出ているKOBO touchで読めるまっとうな本(ギター譜面や無料書籍でない、KOBOであればこそ読める、質の良い電子書籍)を増やすことに力を入れなければならないのです。

当初楽天は、年内に20万冊の書籍を出すと発表していました。11月1日を迎えた今でもその目標は撤回していないようですが、無理やり20万冊という数字を目指すと、またたちの悪い書籍を続々と出してきかねない勢いであり、実績です。

正直、20万冊という数字自体は何の意味も持ちません。ただこの数字がハイペースで大きくならないことには、KOBO、楽天が電子書籍界で勝利を収めることはできないということです。
今のままでは電子ブックリーダーの機械を入れ替えるだけ無駄です。何よりも先に中身を充実させていくこと。そういう根本的なところに立ち返って、真摯に電子書籍に取り組んでいただきたいものです。

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