私のGalaxy S3はけっこう安全です。今は、ね。
丸山満彦さんのブログ「まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記」の最近のエントリーに、総務省がスマートフォンを安心利用するための方策について公表している記事がありました。
丸山さんのエントリーには総務省発表のPDFのリンクなどあるのですが、気になったのはその中の一点。
スマートフォン情報セキュリティ3か条のその1です。
---以下引用---
1.OS(基本ソフト)を更新 スマートフォンは、OSの更新(アップデート)が必要です。古いOSを使っていると、ウイルス感染の危険性が高くなります。更新の通知が来たら、インストールしましょう。
---以上引用---
これ、パソコンの世界では至極当たり前の一言。PCの管理をしている人なら、ああそうだよね、と受けがなして終わってしまう一言です。でもスマートデバイスの管理者がよんだら全然違う印象を受けると思うんです。
Androidはどうなのさ。
これ、iPhoneでは守れるけれど、Androidの場合どうなんだろう。
体験上僕らは知ってますが、Androidスマホの場合、OSのアップデートはそれほどケアしてもらえません。むしろ最新の状態にしたければ新しいスマホに買い替えてください、というのがキャリアやメーカーの思想(というか選択)だと思うのです。
おそらく自社で開発していないOSを自社専用のアプリで動作検証したりするのが大変なのでしょう。そして半年に一度は新しい機種を複数種も出さなければならない。これはそれなりに大変な作業で、過去の販売機種にまで手間をかけていられない、Googleもそこまで情報提供してくれない、というのが現状のような気がします。
面倒見てよね!
しかし、それこそがノンセキュアの温床。今でもAndoridの1.6や2.1、2.2、2.3は普通に使われているわけで、これらのOSが搭載されているスマホにアップデートがなされないことは本来とても危険なことのはずなのです。いわゆるガラケーではなくAndroidスマホにしたからには、自らの情報を守るために新しい機種に買い替え続けることが求められているのが正味な話ではないでしょうか。いろいろな形で「二年縛り」をしようとしているんだから、どのキャリアさんも2年は面倒見てよね!とは思わないでもないですが。
結局、買い替えざるを得ないかな。
もちろん買い替えずに使い続けるのはその人の選択ですが、それがセキュリティ的にリスクのある状態であることを理解していなければなりません。そして残念なことに、使い続けている人でそういうリスクを感じている人が少なかったりするものなのですが・・・。
Androidを使うことを選択したのであれば、セキュリティを保つために定期的に新製品に買い替えないといけない、買い替えコストを見込まないと安全性は保てない。そう考えさせられた総務省の発表でした。