拝啓@odaijiです。
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このエントリーの流し読みっ!
農民時代の豊臣秀吉は、関白を目指さない それどころか、竹中半兵衛だって仲間にしない 初めてダイエットをする人は、最初の5キロをうまく痩せる工夫を。
前回ね、こんな話をしました。
おい、情報のインプットていうのは感受性さえ持っていれば何からでもなるんだぜ。っていう事例を3つほど挙げたい
逆もまたいえることで。
感受性がどんだけあっても、効率悪いインプットもあるよね、というお話をしておこうかと思います。
マニアックな歴史書説はさておき、王道な歴史認識に基づいて豊臣秀吉をたとえにしてみます。
彼は農民から関白・太閤になりました。
身の丈に合った目標をクリアする
さて、この、農民時代の豊臣秀吉に向かって、現代の歴史家が
「農民が関白になるための20のチェックポイント」という本を寄贈したとします。
豊臣秀吉はそれを読んで「ああ俺も関白になろう」って思うでしょうか?思わないでしょうなあ。
たとえ関白になろうと思っていたとしても、そこからドリルダウンした結果の、目前にある目的のための知識を、まず集めますね。
普通、思わないですよね。木下藤吉郎(豊臣秀吉の初期の名)が、農民が太閤になる方法論を最初から読んだって、あほか。そんなんできるか!と。
一般の歴史認識における豊臣秀吉の歴史には、次のようなステージがあります。間はいろいろありますが、ほとんど僕の主観です。まあその切り方は問題ではありませんのであしからず。
1.いかに武家に入るか。
2.いかに殿様の草履を温められる立場に立つか
3.いかに豪族・蜂須賀小六を仲間にするか
4.いかに墨俣一夜城を建てるか
5.いかに竹中半兵衛を仲間にするか
6.いかに金ヶ崎の撤退戦を乗り切るか
7.いかに毛利を攻略するか
8.いかに信長の仇を討つか
9.いかに柴田を片付けるか
10.いかに徳川をてなづけるか
11.いかに九州を平定するか
12.いかに小田原を制圧するか
13.いかに奥州を平定するか
14.いかに国内武将の論功行賞要求をみたしてあげるか
15.いかに国内の武家・公家のトップになるか
こういうステップを踏んでトップに立ったわけで、いきなり農民が関白・太閤になったわけではないんです。
関白どころか、農民の秀吉に、いかに竹中半兵衛を迎え入れるかを説いたところで、これですら意味がない。
秀吉が日本一感受性が強い男だったとしても、農民時代に竹中半兵衛の話をしても意味がないことは自明です。
このくらいで、自分の身の丈に合った目標のクリアを目指していくのが現実的です。
遠い目標と、近い目標への付き合い方は違う
まあね、信長の敵を討った8.からあとは天下取りを意識してもいいかもしれませんよ。でも農民の秀吉が信長の敵を討つような、明らかに意識できないゾーンがあることは、理解してもらえると思うのです。
日本一の出世頭である彼でさえ、意識できない領域があるとしたらどうでしょう。
凡人である私たちが高すぎる目標の書籍やセミナーを受けて、それがどこまで身になるのでしょうか。
現時点で手が届きにくい目標や夢に対しては、遠いなりの付き合い方がありますね。あまり具体的な方法論に落とし込んだ勉強をしてもしようがなく、概論やおおまかなステップを把握するような付き合い方をするのが現実的では。方向性がぶれないようにね。
逆に、手が届きやすい目標や夢に対しては、ガツガツいく価値がありましょう。具体的にどんどん落とし込んでいくと良いと思います。
だからさ、体重100キロの人がいきなり50キロをめざしてはいかんのよ
身長170cm、体重100キロの人は、体重50キロを目指すダイエット本を買ってもうまくいかない。
ダイエットを習慣付ける本、最初の5キロを上手に痩せる情報を集めるのが良い。
ただし、ダイエット全般として、真理や普遍の理論を学ぶことは将来にわたって決して損にはならない。とおい目標と近くの照準が紐づいているのはいいすよね。
自己研鑽も、少しうえのステップを、少しずつクリアする気持ちで行わないと見失う。そういうわけなんです。
自己研さんにするのであれば、小さなことでも達成できなければ意味がないです。そういう「身の丈にあった」研鑽本やセミナーを選ぶことができれば、マナビストとしてのあなたのステップアップが確実にできていくと思います。
粗悪なビジネス書はいきなり遠いゴールに向かわせるから危険です。夢を見させて内容が甘美だから、読者がぱっと見やる気になっちゃう。でも届かない。だから、危険。
そう。これから成功体験を積み重ねたいという方。少しずつ、少しずつ、体感していくことも大切ですよ。焦る気持ちを抑えて、考えてみてください。