将棋

2013年3月から行われる人間5人vsコンピューター将棋5本のガチンコ将棋対決「第2回 電王戦」は見逃せないっ!

2013/01/25

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拝啓@odaijiです。

このエントリーの流し読みっ!

  • ついに禁断の男性プロ棋士登場!
  • 3/23から5週間、毎週土曜日に行われる
  • 三浦八段の対戦相手は、コンピューター800台以上!?
  • 2013年に注目するビッグイベントの一つ。それが

    ▼電王戦
    将棋電王戦チャンネル - ニコニコチャンネル:ゲーム

    で、ございます。人間対コンピューターのガチンコ将棋対決5対5。
    これまで対コンピューターにはトッププロを当てなかった日本将棋連盟が、初めてトッププロを起用し、ガチンコ勝負を行います。

    3月23日(土曜日)から5週連続、土曜日にニコニコ生放送で中継されるはず。


    きっかけは、これ

    第1回 電王戦は、その対局に臨んだ米長邦雄永世棋聖が下記の書籍にしるし、私も書評にしております。

    【書評:1】われ破れたり コンピューター棋戦のすべてを語る 著:永世棋聖 米長邦雄

    ここで米長永世棋聖が敗れた後、日本将棋連盟は2013年の電王戦の仕組みを変え、人とコンピューターの当たりを5対5にしました。そして男性現役プロ棋士を起用というガチンコ対決です。

    この対局で、現在のコンピューター将棋の実力が明らかになるのは間違いありません。


    登場棋士

    「人間側」の対局者は次の5人です。段位は2013年1月25日現在。

    ▼阿部 光瑠(あべ こうる) 四段
    棋士紹介:日本将棋連盟

    高校生にしてプロ棋士になった早熟の天才です。持ち時間(考えてもよい時間)の短い将棋では強さが倍増!若者ならではの研究成果も期待でき、対コンピューターということを考えると、この人が勝たないと、というのはある。

    3月23日対局。


    ▼佐藤 慎一(さとう しんいち) 四段
    棋士紹介:日本将棋連盟

    阿部四段とは正反対の、遅れてきた天才。風貌からも勝負師然としたところが見えます。個人的にはとても応援したい棋士。

    3月30日対局。


    ▼船江 恒平(ふなえ こうへい) 五段
    棋士紹介:日本将棋連盟

    プロ棋士の中でもNo.1の詰将棋力。終盤戦の力に魅力たっぷりです。
    コンピューター将棋はその特徴から終盤の力がすでに人間を凌駕しているといわれていますが、そこにどれだけ追随できるか。

    また、その読む力が序盤戦・中盤戦にどこまで生かせるかが期待です。

    4月6日対局。


    ▼塚田 泰明(つかだ やすあき) 九段
    棋士紹介:日本将棋連盟

    40歳を超えている僕からしたら、子供の時代のヒーローです。
    当時の記録であった22連勝という大連勝を打ち立てました。往年の「塚田の攻め」が対コンピューターでも発揮されるか、注目です。

    4月13日対局。


    ▼三浦 弘行(みうら ひろゆき) 八段
    棋士紹介:日本将棋連盟

    今大会の総大将格です。A級という、将棋界で最も権威あるリーグに12年連続在籍している、真の実力者と言えるでしょう。

    ちなみに三浦八段と対戦するコンピューターがものすごく・・・。

    GPS将棋というソフトでして、第22回コンピュータ将棋選手権1位。
    クラスタリングという、複数のコンピューターを接続させて処理性能を向上させる技術を使っているのですが、今回の三浦八段戦では、東京大学にある800台近くのPCを接続し、1秒間に2億8千万手を読む最強将棋ソフトに仕立て上げているそうです。


    展望と今後

    一節にはすでにコンピューターは人間の力量を超えている、とも言われています。
    ただし、今のコンピューターの強さの礎は、それまでの人間が指してきた対局の記録(棋譜)をもとに構築されているはずです。
    このコンピューター対局に向けてプロが新構想をもってこれるのであれば、勝つ可能性も大いにあると思います。

    そして、もし今回プロ棋士が大敗北を喫するのであれば・・・。

    本当の、真のトッププロ。すなわちタイトルホルダーが登場することになるのではないかと思います。
    その対決を見たいような怖いような・・・。
    いずれにしても、3月からの電王戦、とっても楽しみなイベントなのでございます。

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