拝啓@odaijiです。
~ 目次 ~
このエントリーの流し読みっ!
弱冠16歳。当然来年のオリンピックのメダル候補に躍進! 年間8勝ってすごいのよ! 敵は「ルール変更」
若干16歳と4か月です。高梨沙羅選手。今季の女子スキージャンプワールドカップで、14戦中8勝という荒稼ぎで総合優勝を決めました。来年のソチオリンピックから正式種目となる女子スキー・ジャンプで、文句なしの初代金メダリスト候補です。
この圧倒ですよ。
ここの右下にこんなテーブルがあります。
▼こんなテーブル
Complete result »
というリンクをたどると、今季の女子ジャンプの総合成績が見られます。
▼総合優勝のニュースは公式サイトでも大きく報じられています。
Fisskijumping.com - Sara Takanashi wins overall World Cup title - 17.02.2013
30代くらいの年齢の方なら、昔、スキーのノルディック複合で活躍した荻原健司選手を覚えているのではないでしょうか?
彼も当時勝ちまくった印象がありますが、それでも年間7勝が最高です。高梨選手の年間8勝、どれだけのインパクトだか想像がつくのではないかと思います。
滑走位置を下げても最長到達した第14戦
沙羅、史上最年少で総合V/W杯スキー - スポーツニュース : nikkansports.com
総合優勝を決めた第14戦は圧巻でした。
スキーのジャンプは滑り始めのゲートの位置を変更できる(状況に応じて下げてもよい)ルールがあります。高い位置から滑走を始めた方が飛距離が出やすいのですが、高梨選手の第14戦は、ほかの選手よりも一段低い一から滑走を始めて、それでいてほかの選手よりも長い距離ジャンプしたそうです。
低い位置から滑走を始めるメリットとしては、足を前後に開いて着地する「テレマーク」のポイントを稼ぐところにあります。これを得つつ、飛距離も最長なのでは、圧勝するのも当たり前ですね。
敵はルール変更だ
スキージャンプの注目は“-4cm”。新ルールに日本勢は対応できるか?(1/2) - Number Web : ナンバー
スキーのジャンプは、成績に大きな影響を及ぼすルール変更を簡単に行うイメージがあります。2012年にも上記リンクのような変更がなされ、高梨選手はそれにアジャストできた選手の一人ということになるでしょう。
こうやって、ちょこちょこルールを変えられてはそのたびに勢力図が変わってしまい、今季の成績が来季の予想につながるかどうかも全くわからない状態です。高梨選手の圧勝を受けて軽軽なルール変更を行わないよう、国際スキー連盟には個人的には釘をさしたいところです。
高梨選手の今後の活躍を強く願っております!