拝啓@odaijiです。
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このエントリーの流し読みっ!
僕はLight Lightning Talk(LLT)というライトニングトークの勉強会を主催しはじめ、またこのところは、ほかのセミナー・勉強会・イベントでも人前で話す経験をしてきました。その経験をもとに、これから人前で話す経験を積みたい人へ、その第一歩となるべき心構え・気持ちの問題についてアドバイスできればと思い、このエントリーを書きました。
最初に何を知っておけばいいか、この叩き上げの言葉を贈ります。
プレゼンテーションの価値って?
小規模なセミナーで、10人相手に1時間話す。
中規模なセミナーで、60人相手に10分話す。
大規模なセミナーで、120人相手に5分話す。
これの共通点ってわかりますか?わかりますよね。
人数×話す時間(分)
の積が一緒なんです。すべて600(単位は人数×分)。
600人分ということは、時間に直すと10人時。
皆様の時間を合計10時間頂いて、自分の話を聞いてもらうことになります。
さらに言えば、そこにテーマの重みが係数として掛かりますね。
話し手は、その時間を皆様から元気玉のようにいただき、その価値をゆだねられています。
だから、必要になるのは「おもてなしの心」
プレゼンテーションを上手にこなす、というのは最初からは無理だし、技術は頑張ればあとからついてきます。名人にはなれなくても、そこそこにはなれる。それは、それでいいんです。
そんなことより、最初から必要なものがあるのです。それは突き詰めて言えば
おもてなしの心
なのだと思います。
自分の持ち時間×聞いてくださる人数を掛けてみましょう。その時間分の価値、そしてテーマの価値が、そのトークにはあってほしい。
それに対してまだ人前で話す技術がなかったとしても考えることができること、それは相手をもてなす気持ちなんです。自分なりに最善を尽くして、そのとき自分が伝えられるものを伝えきる。この気持ちだけは忘れてはいけないんです。
自宅に人を呼ぶとき、プレゼントを贈るとき、歓迎会や忘年会などのイベントを主催するとき。これにはすべておもてなしの気持ちが発生します。それと同じ気持ちを、プレゼンテーションにぶつける。こんなことをしなくてはいけないのではないかなと思っています。
おもてなしの心がもたらす最初・最小限の工夫
単におもてなしの心に終始しては、精神論に終わってしまいますよね。
そこで、その心があればどうなるか、という部分に絞って考えてみます。
プレゼンにおけるおもてなしの心は
・自分の気持ち、考えていることを相手に伝えたい
このことに尽きます。
すると必要なことは何か。最低限必要なのは
・できるだけ相手の目を見て話す
・言葉尻など小声にならないよう、はっきりと話す
・自分が最も伝えたいことはしっかり強調して話す
この三つです。これさえできれば、しっかり相手をもてなすことが可能です。
思いが伝われば、半ば成功だ
技巧はもとより、
気持ちさえ伝わればプレゼンの目的は半ば成功しています。まずは、気持ちがどうやったら伝わるか、という部分さえ工夫すればよいのです。
逆に、技巧だけあっても思いの薄いプレゼンは、上手さだけあって中身や重みが伝わりません。
たまに、出演者の演技だけが際立って、何の製品の宣伝をしているかわからないコマーシャルがありませんか?あれに近い状態になってしまいます。CMは話題になりさえすればいいけれど、プレゼンは一期一会だから、その場で聞いてくださる方に思いが伝わらなければ意味がない。
だからこそ、自分の気持ちを相手に伝えるおもてなしが必要になるのだと思っています。それさえできれば技術は次の機会で良い。そう思います。
もちろん、技術はないよりあったほうがいいです。順番の問題です。
でも順番を考えれば、技術よりはおもてなしの心。この心をもって人前で話せば、かならずそのがむしゃらな思いは伝わると思うのです。
これからプレゼンに臨むあなた、まずはその思いを人に伝えることだけを考えて準備してはいかがですか?