拝啓@odaijiです。
お笑い、好きです。高校生の頃には笑点の公開録画に行ったこともあります。2本録りなので2倍楽しめました。司会が先代の三遊亭圓楽さんでした。さすがに三波伸介さんではなかったです。その影響でよく寄席に落語を生で感じるために行ったものです。そんな経験から得た、常に落語を楽しめる会場の「4大定席」と、落語イベントがよく行われるホールをご紹介します。
これから落語を生で聞きに行ってみたいというかた、別の地域で楽しんでいるので東京ではどんな会場があるのか知りたいという方、ぜひご参考にしてください。
落語の素晴らしいところはいろいろありますが、僕が一番好きなのは「間」なのです。噺家さんのそれぞれが持ち合わせている「間」によって、言葉と言葉の狭間にある無音の状態に笑いが生まれます。
これは聞き手の資質と、生で見ているかどうかという部分が影響してきます。今風に言うと「ハイコンテクスト」というやつですかね。
間を肌で感じるには寄席に行くのが一番簡単。東京都内で落語を見るためのおすすめ寄席を8つご紹介しましょう。
~ 目次 ~
基本知識・落語の4団体
落語をいつも楽しめる会場は4つあって、ざっくり言うと落語の協会によってメインの会場が違います。なので最初に落語の4協会の話をすこしばかり。
落語会には大きく分けて4つの団体があります。会長の名前などは執筆時点でのもの。
すべては落語協会から分派しております。
落語協会は古典落語
落語芸術協会は新作落語中心。笑点メンバーもほとんどここ
立川は故・立川談志が立ち上げた独自流派
円楽党は5代目三遊亭円楽(笑点の司会をしていた方)が立ち上げた独自流派
というのが特徴で、それなりのしがらみもありつつ、同業者としての助け合いもありつつ、というところみたいですね。
4大定席編
定席(じょうせき)というのは、常設的に興行が打たれる寄席のことです。
東京では以下の四つの寄席のことを指します。
新宿末廣亭
僕が高校生の時から見に行っていました。終戦直後からある、新宿三丁目の素敵な寄席です。落語中心の公演が多いので、落語目的の人は外れが少ないですね。
浅草演芸ホール
落語だけではなく、かつてツービート(北野武が社会現象を起こした漫才コンビ)やコント55号(萩本欽一・坂上二郎のコンビ)らを輩出し、今もナイツのホームグラウンドになっています。東京のお笑いを全般に見るなら間違いなくここ。
浅草は観光地としても人がとても多く集まるところです。ふと時間が空いてしまったら、浅草演芸ホールを覗いてみるのもいいかも。
鈴本演芸場
現存する寄席では一番古いです。もう150年くらい。こういう雰囲気のあるところは、一度は行っておくとよいと思います。いつか建て替えてしまう前に・・・。
落語は古典が中心になります。落語芸術協会の噺はまず聞けません。
池袋演芸場
なぜか正月休みにふらりと一人で見に行ったことがあります。開業50年を超え、今はビルの2階ですべて椅子席の寄席。後ろの席でも噺家さんの声がよく聞こえます。
4大定席以外
定席の4つを抑えておけば東京の落語はおおむね堪能することが出来ます。
公演の組み合わせを楽しむならば、以下の4つの寄席を見ておくのも面白いのではないでしょうか。
国立演芸場
さすが国立。国立劇場の隣というめっちゃ一等地にあります。
名人会、といった公演が組まれます。
お江戸上野広小路亭
「お江戸上野広小路亭」::日本有数の繁華街上野で落語・講談・古典芸能を楽しむ
落語芸術協会が興行の中心になっています。立川流の興業もありますね。
お江戸日本橋亭
「お江戸日本橋亭」:: 落語・講談・浪曲・義太夫など伝統芸能を体感できます
落語芸術協会が定席を打つのがお江戸上野広小路亭です。浪曲・小唄・長唄・義太夫なんかの伝統芸能も見たいのであれば有力候補。
お江戸両国亭
「お江戸両国亭」:: 落語・講談・円楽一門会の両国寄席などを体験できます
円楽党の定席を打つのがお江戸両国亭です。お稽古的な発表会もあったりするので、幅広く落語という芸を楽しんでみたいならおもしろいかも。
おすすめ
おすすめは、流派関係なくいろいろ見られる、新宿の末広亭と池袋演芸場、それに浅草演芸ホールです。落語中心に見るなら前の二つが良いでしょう。
料金的にも2000円程度で3~4時間は楽しめるので大変にリーズナブル。
日本の文化を味わいつつ楽しく笑って過ごす落語を、たまには生で楽しんでみませんか?