知る人は知ってるし、知らない人は知らないと思うのですが、僕は案外将棋が好きなんです。
10歳のころから指しているから、将棋歴は30余年。町の将棋道場だと三段~四段で指せる位の趣味です。
そんな僕が、ふとしたきっかけで
プロの将棋棋士と「将棋を指す以外の用でお会いする」
という機会に恵まれました。要は、飲み会ですな。
~ 目次 ~
お会いできたのは新進気鋭のお二人
お会いする機会に恵まれたのは、若手の中でも人気・実力ともに上位に入る戸部誠先生と、35人で1年間戦うリーグ戦で2人しか上がれないという、苛烈を極める「三段リーグ」をわずか1期でクリアした三枚堂達也先生。
ちなみに将棋界の三段というのは相撲界の幕下に似ていて、アマチュアではないけれどプロとして食っていくことができない状態。三段から上がれない限りは「いつかは見切りを付ける」必要がある状態でして、その三段から四段へのパスポートが、30人を超えるリーグ戦を半年に2回、それぞれ2人ずつしか抜けられないという狭き門なのです。一年間に4人。
▼戸部先生
棋士紹介:日本将棋連盟
▼三枚堂先生
棋士紹介:日本将棋連盟
お二人とも参加者に対する気遣い・心配りが素敵な先生で、自分より二回り近く若い年齢にも関わらず唸ることしきりでした。
今度は将棋を指して云々唸りたいものです。
思い出した「気持ち」
野球少年がプロ野球選手に会って、「将来は僕も○○選手みたいなプロ野球選手になる!」と言ったり。
サッカー少年が欧州で活躍する△に会って「僕も欧州で活躍して、いずれバロンドールを取る!」と言ったり。
アイドル志望の女の子がAKB48のメンバーとあって「私もステージで輝きたい!」と言ったり。
テレビで見ているだけの存在が自分の目の前に現れたとき、それってとても嬉しいことなんだよな。
ということを、久しぶりに自分が体感しました。
将棋の世界でも指導対局や大盤解説といったプロとアマが交流する機会はあるのですが、今回恵まれた機会は、もっと小規模なもので、いくらでも語れる可能性があるというものでした。
なんせカウンターの席に座って・・・。座席に恵まれたのが右隣に戸部先生、左隣に三枚堂先生です。ビールを継ぎつ継がれつ。料理の話をしたり、将棋の話をしたり。至福のひと時でした。ああ、写真撮らせていただければよかったなあ。
戸部先生は将棋は左手ですが、お箸は右手なんですね。なんてことは、お会いしたその場でないと言えないですもんなー。
やっぱり大切な対人SEO
以前、ブログを書く人が人前でライトニングトーク(5分間プレゼン)をすることについて、こんな記事を書いたんですね。
イベントでライトニングトークするその心は、「対人のSEO」だ。 #bloggersfes02 #lightlt | 明日やります
SEOという技術は、Googleにどれだけ拾ってもらえるかということにほぼ等しいんです。
でも、特定の人が刷り込まれる道があるとすれば、それは直接その人と触れて、話しかけること。
今回、これも再確認させられた気がします。
ぽっと出会った、ただの将棋ファンのおっちゃんと良くお話してくれたお二人は、これからもっと応援しようと思いますから。
普及にファンとの交流が必要、ということはいろいろな業界で意識しているでしょうし活動されているのでしょうけれど、今回少なくともお二人が僕のハートをガッチリつかんでしまったことは間違いないわけでして。
そして、ファンが増えていくことで間違いなく全体の発展につながっていくわけですよね。
その道の先達はファンを大切にしてほしい
「お客様は神様です」とおっしゃったのは三波春夫さん。
おそらく自分のことにとどまらず、業界の長い発展のためにおっしゃったことなんだと思います。
今僕がかいているブログというジャンルにおいても、プロブロガーといわれる方々、月間に何百万、何十万というアクセスを集める方がいらっしゃいます。
たとえばイベントで、たとえば飲み会でそういう方が「ブログを始めたばかりなんです」という方と分け隔てなくお話をタップリしていただけたとしたら。
その始めたばかりの方はうれしくて、さらにブログを頑張って、より大きな塊が出来上がっていくのではないかなと思いました。
ブログに限った話ではないです。業界をリードする方には、ぜひ業界を大きくする(小さくならないよう維持する)工夫をしていただければなあと。
それがどんな業界でも一緒だと思うのですよね。そして自分も、そういう大きくする一翼も担う価値のある人になりたいなあと思いつつ。
もっとも、いつも会える存在っていうのは、ファンとしての僕はあんまりいらなくて。いつも会ってたら、それはただの友達です。あ、友達はほしいです。なんやねん。
そんなに会えない希少性と、お会いできたときの気さくさの掛け算が、ファンの心をがっちりつかめるのではないかと。
希少性も、ファンを大切にする演出なんですよ。