AKB48のとある握手会で、参加者が凶器を持ち込み、メンバー二人とスタッフ一人がけがをするという事故があったそうですね。
オフィシャルブログも2014年5月26日の昼時点でもそれほど詳細なことは出ておらず、軽傷であることを心から祈るばかりです。
この事件を見て、イベント主催者として思うところがありました。
怪我をされた入山杏奈さん、このニュースで初めてしりましたけれど可愛いな・・・
入山杏奈 - Google+
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運営の見守り
Webでつらつらとサーフしていただけですが、これまでの握手会でもメンバーに(真に)結婚を迫るファンがいたりするなど、アイドルとファンの垣根を超えてしまったやり取りは存在していたらしいですね。運営側は
どこまでは許容できる範囲か(扱いが大変な方だがトラブルとは認定しない)
どこからが許容できない範囲か(出禁にしたり刑事・民事で訴えたり)
ということを常に判断しながら見守っていたことと思いマス。厳重な荷物チェックなどをしていなかったということも漏れ聞きましたが、できるだけファンの方に気持ちよく楽しんで頂こうというバランス感覚だったのでしょう。
本来は性善説だ、けど。
ファンイベントって、本来は性善説で運営できると思うのです。
僕の例を考えてみますと・・・。あ、僕にはファンイベントができるような器量ないっすよマジで。
奇特な僕のファンが複数存在する
↓
応援してくれたり、ブログの広告をクリックしてくれたりしてとてもうれしい
↓
お礼もいいたいし、ファン同士仲良くしていただきたい
こんな感じでファンイベントを開催するのではないかなと。
それが、ファンが増え、握手会をCD購入によるチケット制にするなどして(これはこれで問題を感じないわけではありませんが、この稿では触れませんよ)イベント化していったことにより、様々な属性の「ファン」がやってきてしまいます。そこには善良なファンもいらっしゃるでしょうし、できればお引き取りいただきたいような望まれない方もいるでしょう。でもそれは、多くの場合事前に知ることはできませんし、明らかな迷惑行為がない限りはお引き取りいただくわけにも行きません
こうしていくうちに性善説でコトを進めていくのに限界が生じ、リスクをできるだけ回避する方向に向かっていきます。
安定したイベント運営は継続につながるので、これは仕方のないことです。
天秤が傾く
今回、このような傷害事件が起こってしまったことにより、おそらくその天秤は大きく傾くことになるのではないでしょうか。
記憶がさだかではありませんが、日本でも地下鉄サリン事件が起こってからは公共施設のごみ箱が減ったり、大規模イベント会場に入場する際の荷物検査が多くなったように感じました。
事件・事故があれば、主催者はそういうトラブルを二度と発生させないよう、管理・監視を厳しくします。
それと同じことがAKBの握手会でも起こってくるでしょう。
持ち込んで良いモノ、良くないモノの規制をしっかり定義する
参加者の持ち物検査は行う
ヘタをしたら、ドリンクはビン・缶はだめでペットボトルだけとか、そもそも持ち込み禁止とか、撮影したデジカメの画像チェックをするなどの対応を取るようになる、なんてことを考えても不思議はないですよね。
AKBの握手会などは全国でやることもあり、その土地その土地の担当者もいるはずです。そういった方々が事故を未然に防ぎたいとしたら、チェックを厳しくする流れに行くのは間違いありません。
ほかのファンの利益を損ねる迷惑なファンは困る
ファンという言葉、応援者・愛好家を意味する言葉なので、ほかの人が決める言葉ではありません。自分がファンだと思えばファンです。
でも、ほかのファンに迷惑をかけるファンって、ファンと呼びたくないのが人情ですよね。
サッカーのサポーターも同様で、一部の熱狂的なサポーターが過激な横断幕や差別的な表現を掲げてしまい、結果的にチームが迷惑をこうむる。所属リーグから無観客試合を強制されて興行収入がなくなったり、世間的に「あのチームはファン対応ができていない」とレッテルを貼られます。
こんな迷惑をかける人って「サポーター」なんですか?あんまり言いたくないなあ。
今回の事件で、結果的の今後主催者は参加者のことを疑う目ができてしまっているはずです。罪は憎んで人は憎まないかもしれないけれど、やっぱり事件・事故は避けなければいけませんからね。僕が主催者なら、やっぱりリスクを取って持ち物検査など徹底するでしょう。その結果入場手続きの時間は長くなり、イベントの会場から開始までの時間は長くなってしまい、人件費がかさむことでどこかで参加者から実費を頂くことになり(グッズを値上げするとか・・・)、結局、参加者の益にならない状態になると想像できます。
一部の心無い参加者のせいでほかの善良な参加者にご迷惑がかかる。そして誰一人得していない。
そんな、とても残念な事件でした。
繰り返しになりますが、けがをされたお三方の一刻も早い身体と心の回復をお祈りいたします。