黒田官兵衛

【 #軍師官兵衛 】第23話 さよなら、だしさん・・・。お帰り、軍師官兵衛!

2014/06/12

本記事には広告のリンクが含まれます。ご了承ください

有岡城の土牢から救出された官兵衛さん。
姫路にも早馬が飛びます。

官兵衛さんは家臣に見守られた状態で眠ります。今の官兵衛さんには、ゆっくりのびのびとした休息が必要ですからね。

官兵衛さん救出の報は姫路にも届き、官兵衛パパや光さんが喜びで顔をクシャクシャにします。

←第22話のレビューはこちら

囚われるだしさん

織田軍の兵士が、有岡城内の南蛮寺に踏み込みます。
まあ、隠れていたわけでもないでしょうが、そこに避難していた女性、子供は織田の兵に恐れおののきます。

ただ一人、荒木村重さんの奥さん・だしさんをのぞいて。

荒木の家中は京都に連れて行く、という信長さんの命令、だしさんは抵抗せずについていきます。
有岡城は総構えの城ですから、町人も城内に住んでいたのですね。
選別も大変だったろうなあ。

その報告を聞いた荒木村重さんは、目をひんむきながら竹らしき何かを削っています。ただ、動揺は隠せず、指を切ってしまいましたね。

救出もつかの間

まだ有岡近辺で休んでいるだろう官兵衛さん。ずっと寝続けているようで。
風呂には入れたのでしょうね、泥っぽくはありません。
でも、かさぶたなどは残っているようで、痛々しい姿です。

奥さんの夢を見、奥さんに水をちょうだい、といったところで目覚めたようです。

そこには助け出した善介さん、九郎右衛門さんらが居りました。
有岡落城の連絡と、牢番の倅・玉松を救い出したことの報告を受けます。

なにげに、この牢番倅、織田の、荒木関係者は全員捕らえろ、という命令には背いている気もしなくもないですよね。

秀吉参上

そこに走ってやってきたのは秀吉さん。
抱きかかえる秀吉さんへの最初の一言は

「三木城は…?」

さすが、軍師官兵衛です。

秀吉さんは落城まであとわずかだと。

次に聞いたのは

「半兵衛殿は…?」

「半兵衛は…死んだ。半年前じゃ。半兵衛は最後までお主のことを気にかけていたぞ。」

そんなやり取りをしたあと、これから上様にお会いするぞ、と言われます。

謁見・赦し

そして、一刻も早く信長さんの疑いを晴らすため、官兵衛さんを謁見させました。歩けない官兵衛さんを善介さんらが輿に乗せてお目見えです。

ここで改めて、秀吉さんは

「黒田官兵衛、決して裏切っておりませぬ。上様、何卒官兵衛をお許しいただきとう存じます!」

信長さんは

「許す」

と言ったあと、続けて

「ワシはお主に詫びねばならんことがある」

と、松寿丸成敗を謝ろうとしますが、そこへ秀吉さんが口を挟みます。

若干ムッとしたような表情の信長さんですが、出てきた少年を見てびっくり。

蜂須賀小六さんが連れてきたのは何と松寿丸で、信長さんの御前で官兵衛親子は感動の再会を果たしました。
上様の目も憚らず抱き合い、泣きあう2人。

死せる半兵衛、生ける・・・

殺さずにかくまったのが竹中半兵衛、という説明も初めてここで行い、秀吉さんは信長さんに松寿丸の赦免も願います。

「半兵衛め、さすが稀代の軍師、死してなおこの信長を手玉に取ったか!

…よかろう、ワシの負けだ!

官兵衛、許せ

猿、官兵衛を手厚く介抱してやれ」

信長さん、全部半兵衛さんにしてやられました。

三国志時代の名軍師・諸葛亮孔明が死ぬ際、死後の作戦を用いて敵の軍師の司馬懿仲達を翻弄させました。その時に司馬懿は「死せる孔明、生ける仲達を走らす」と言ったとか言わないとか。この戦国時代版的な半兵衛最後の策略ですね。信長は敵ではありませんけれどね。

信長さんが去り、今度は松寿丸と官兵衛に付き添っていた黒田の家臣3人との再会の喜びが。

「すべて竹中様のおかげだ。」

長浜に帰った秀吉さんはおねさんに結果報告、大喜びです。

秀吉さん、久々の心配御無用節です。

謁見も終わって官兵衛さん、摂津の有馬温泉に湯治に出ました。休息を取って戦線復帰できるかな?
温泉につかり、悪夢にうなされながらリハビリを始めます。

捕らわれのだしさん

さて、京都の妙顕寺。
走り込んできたのはキリシタン大名の高山右近さんです。
ここには、だしさんほか荒木家の女性・子供が連行されていたんですね。

建物の外から大声で呼び出す右近さん。
村重さんを裏切って織田についている右近さんは会うのも憚られるのですが、だしさんは心が広い。今となってはどうでも良いこと、と許します。

そんなことより荒木の殿が心配なだしさん、村重さんも恨んではおらず、私の代わりにいつまでも生き続けてほしい、と。

ここで官兵衛さん生還の報も聞いて一安心です。だしさんのやさしさは、天女のようです。

リハビリ

有馬の山中をリハビリで歩く官兵衛さん。
歩くとはいえ、太兵衛さんの方を借りて、寄りかかってるだけみたいな状態ですね。

善介さん「殿の足は、もう元には戻らないかもしれん」
九郎右衛門さん「殿の足が戻らぬのなら、ワシらが生涯をかけ、殿の足になれば良い」

おい九郎右衛門、格好いいな・・・。僕が女なら惚れますな。

邂逅

一人で歩こうとしてコケる官兵衛さんですが、転んだ拍子に目に入ったのは、有馬までいても立ってもいられなくなった光さんの姿です。

思わぬ親子3人の再会。
黒田、久々の家族の触れ合いですね。

尼崎城付近での仕置

天正七年12/23、前代未聞の成敗が行われました。
村重さんの篭もる尼崎城の目と鼻の先で、荒木の関係の女性・子供が122名が公開処刑となったのです。
残りの500名あまりも農家に押し込められて焼かれたということです。

処刑されるシーンを目の当たりにした村重さん、

「ワシは信長には負けぬ!」

何たる執念。

京都で囚われのだしさんも、高山右近さんからこれを聞き、裏切りの報いを痛感します。

苦悩の主役は明智光秀に?

尼崎仕置の報告を滝川一益さんから聞いた信長さん。

これで、村重へのみせしめは十分です、という明智光秀さん。京都の荒木の一族の殺生は留まってくださいと信長さんに懇願しますが、信長さんは許しません。
織田信忠さんも赦しをお願いしますが、そんなことで天下を収められるか?と一喝。荒木の一族郎党を根絶やしにせよ!と指示が出ました。

部屋を出る光秀さんは浮かない顔です・・・。

ここからが本能寺の変のサブストーリー開始かもしれませんね。悩みまくる明智光秀を春風亭小朝師匠がどう演じるか、楽しみです。

罪人籠に載せられて市中引き回しの上、京都の六条河原に引き出されたのはだしさんを始めとする囚われの人々。
だしさんの子供を助けた乳母や高山右近さんもギャラリーとして見守る中、だしさんはすすり泣く囚われの人々に賛美歌を歌うことで慰めます。

なんという慈愛。自分の恐怖があるはずなのに、ともに処刑を受ける女子・子供たちの心を静かにすることに心を注ぎます。

最初に首を討たれたのはだしさんのようでした。

だしさん、この軍師官兵衛に登場してからというもの、その美貌を思う存分に見せつけて僕のようなオジサマ方を虜にしてきました。
しかし髪を前にたらし、十字を切るその姿はこれまでに見た中でも最も美しいだしさんだったと思います。綺麗だ‥。

そして、さよなら、だしさん。
手を合わせ、少し前傾になっただしさん、殿、と最期に口にしたところで刀が下ろされました

村重は負けない

尼崎城の部屋の隅で病的に茶器を磨く村重さんのところに、だしさん成敗の連絡が届きました。

ワシは信長には負けぬ!断じて負けぬ!

とまた叫んだ村重さんは、茶器を割り、雷の鳴る大雨の中庭で子供のように転がりながら

ワシは負けぬ!

とこの一点だけの執念で生き抜くことを誓っていました。家庭に入り込むあの黒い虫なみの生命力・執念を見せます。

気持ちの復活

さて、リハビリ中の官兵衛さんですが、なかなか以前のようには歩けません。

足はなかなか戻らず

階段で転んだあたりで、今日のリハビリは終了、そんな官兵衛さんの元へも、だしさん斬首の連絡を聞きます。
うなだれる官兵衛さん‥。

ずっと肩を貸している太兵衛さん、官兵衛さんの回復に手応えを感じています。
しかし相変わらずうなされている官兵衛さん、土牢から一生出られない悪夢に悩まされているんですね。心の復活が遠そうですよ。

そして足への悲観。
以前のワシには戻れぬ、と悲観絶頂。

慰める光さんにも気休めを申すな、と凹み継続中。

みなぎる

ある日縁側でひなたぼっこをしているところに、九郎右衛門さんが松寿丸を連れてさきに姫路に戻る報告に来ました。

松寿丸が手にしている箱、それは一つ前の回で竹中半兵衛さんから預かった軍配ではありませんか!

半兵衛さんとの思い出が走馬灯のように‥。

半兵衛殿は、ワシにまだ働けと申されるか。

何とか自力で立ち上がり、軍配を構えてみせた官兵衛さん、心に何かがみなぎってきました。
「養生は終わりだ。姫路へ戻るぞ!」
軍師官兵衛の復活です!

天正八年の正月家臣から祝いの挨拶を受けます。
黒田家、一致団結の瞬間です。

官兵衛さん、播磨内にある半兵衛さんのお墓を参ります。両手を合わせる官兵衛さん、秀吉軍は私にお任せください、と話しているかのようです。
これからの軍師官兵衛復活に期待を持ちつつ今週は終了です。

-黒田官兵衛
-, , , , , , ,