まったくね、見事な横並びなわけです。
今日大手新聞の報道で、NTTドコモ・ソフトバンク・AUという携帯電話大手3キャリアの一つであるAUが、通話かけ放題2700円+パケット通信料定額(とはいえ上限あり)の料金プランにするという報道がありました。このプランはNTTドコモ、ソフトバンクの後追いです。
KDDI、通話定額制を導入へ 大手3社とも月額2700円 :日本経済新聞
これで3社ともに
- 通話はかけ放題で2700円
- パケットは定額(という名の上限方式)
という料金プラン構成で横並びになったわけですね。どこで契約しても割引を受けられない限り月額7000~8000円以上の通話料金になりそうです。
ざっと考えると、家族契約による割引を受けられない人、電話は受信ばかりでかけることがほとんどない人などは損をすることが多くなることも想定されます。
大手3キャリア(NTTドコモ・ソフトバンク・AU)でなければならないということさえなければ、少し電話代金は安くできるのではないかと思いますよ。ここで詳細な答えは出しませんが、調べる足掛かりにしてください。
~ 目次 ~
ドコモのシミュレーション画面で料金を調べてみる
「カケホーダイ&パケあえる」かんたんシミュレーション | NTTドコモ
こちらがNTTドコモの料金シミュレーション画面です。ここで利用環境を入れると、ある程度の料金感がわかります。ここにMNPなどの割引が加わってくるので数字通りにはいかない可能性がありますが。
ライトに使う個人ユーザーの利用の場合
このシミュレーション画面で、本稿を読んで頂きたい対象でもある
・スマホは良くわからない
・通話は数日に1回。長電話をするわけではない。むしろLINEなどで通話する
・外出先ではスマホで動画を見ないし、音楽はSDカードやiPhone本体に入ってるのを聴く
・LINEやFacebookをそこそこ使い、メールを見たり送ったりし、Internetの検索を使ってグルメ情報などを検索する
くらいの方がどうなるかをシミュレーションしてみました。
契約しているのはスマホ一台、データは月に5GBも使わず、契約期間は5年未満とすると・・・・
わお・・・。月の利用額は8000円になってしまうんですね。大して使わないスマホに月々8000円を払わなければならないとしたら、結構な支出です。
家族でシェアすると割安になりやすい
総じて言えるのは、家族などでパケット代金をシェアすることになると割安になりやすい、ということでしょうか。
単身で契約している人は割高感だけが残るような気がします。
そろそろ大手3キャリアの契約から離れる選択肢を考えても良いかも
少しスマホを使いこなすようになると、連絡はFacebookやLINE・iPhoneのFaceTimeなどに移行する人もいます。ビデオチャットもできますしね。通話以上の表現で、遠隔地で会話できますから。これらの通信にかかるのは「通話料」ではなくって「パケット使用料(データ通信料)」です。
すると、通話料の定額2700円なんて結構「ぼったくり」なわけです。だから、ここにはできるだけお金を払いたくない。うまく価格を調整できないかなと思ってざっと調べてみると、次のようなものが簡単にヒットします。
イーモバイル
大手3キャリアに次ぐ第4のキャリアと言っても良いでしょう。企業や回線自体はソフトバンクに準じているのですが、価格構成が全然異なり、割安感さえ得られます。
たとえば大手3キャリアでかかる「定額プラン」。イーモバイルですとだいたい半額の1344円です。
だれとでも定額 for EM-S | EMOBILE 4G-Sスマートフォン
そしてこれは定価レベルですが、月額3800円くらいで5GBのデータ通信が可能なスマホが契約できます。
EMOBILE LTE (スマートフォン) | イー・モバイル
携帯ショップを探すともっと割安になったりしますしね。半額くらいまで落ちたりするものもあります。
通話料は30秒で18円。通話をせず、LINEやFacebookでメッセージをやる人にはこちらの方がうんと安上がり。
詳細の料金プランはしっかり比較しなければいけないものの、スマホをライトに使う人が大手キャリアで高い定額を支払う理由はない、といえるかもしれません。
格安MVNO SIM
MVNOという見慣れない言葉が出てきましたが、諸々の制限をかけることによって安い通信料・通話料を実現できる料金プランの電話契約が存在しています。このMVNO、実に100種類くらいはあるので詳細を述べるわけにはいかないのですが、
大雑把に比較・判断できるページがありましたのでそちらをご紹介しておきます。
SIM通 毎月119分以上話さない人は通話付格安SIMがお得になる!? - 教えて!goo
こんな感じで。取りうる選択肢がたくさんあるんですね。
ただしこれはSIMカードだけの契約なので、ガワとなるSIMフリースマートフォンを購入する必要があります。
まあ購入費用を加味しても安くなるだろうと思えますけれどね。
スマホを持つから大手3キャリア、という時代ではなくなってきた
これだけ料金が高くなり、消費税が上がるなどしてくれば、消費者側も削れるところを削っていかないといけませんよね。
大手3キャリアである必要性さえなければ、イーモバイルやMVNOのSIMを使う選択肢が十分あり得ます。
大手3キャリアである必要性が何かといえば、キャリア用のメールアドレス、キャリア囲い込みのサービス(AUのスマートパスや、NTTドコモのDマガジンなど)くらいしか思い浮かばず、囲い込みサービスについては思い切り次第でいつでも切れるものです。
MVNOのSIMを使うには「SIMフリーのスマホ」というものが必要になります。機種によって価格は違うものの数万円かかりますが、月額が5000円程度安くなることを考えれば2年程度のトータルで考えたら大きく割安になるのは間違いありません。
SIMフリー全般については次のリンクが役に立つと思います。
simフリーとは【疑問解決】初めてのsimフリー
細かい話はいずれどこかでお話したいと思いますけれど、まず携帯(スマホ)といえば大手3キャリア、という常識から脱却できたときに割安回線への道が開けるといえるのではないでしょうか。
正しく大手3キャリアの料金シミュレーションを行い、自分の目的にあったMVNOやイーモバイル回線と比較することで、通信料を押さえられる可能性はぐっとあがります。ぜひ調べてみてください。