IPといえばIPアドレスだったりするのが常識な社会で過ごしてきました。
が、デジカメとかスマホに最近付いてくる「IP58」みたいな数字はどうやらネットワークアドレスのことじゃない。
じゃあなんなのよってことでそこそこ調べました。買い物の参考にしてみてください。
文末にいやらしい感じで防水ガジェットの広告貼っておくので、夏休みに向けてここから買ってね(はぁと)
~ 目次 ~
結論
結論だけ先に言っておきます。
IPX5(Xは何でもいい。Xのままでもいい)
なら、流れてくる真水が直接当たっても壊れない
IPX7(Xは同様)
なら、だいたい水深1メートルくらいのところに30分浸けてても壊れない
IPX8(Xは同様)
なら、その近くに条件の説明があるから良く読むこと
IPX5/IPX7(Xは同様)
なら、IPX5とIPX7の機能を両方持ってる
ってことです。
これで満足でしたらこのページから去っていただいても結構です(笑)
言葉の意味
IPは固定です。58とかで出てくる10の位と1の位に意味があります。
10の位は「防塵」(=砂とか埃とか粉とかの防御)に関係する数字
1の位は「防水」(=噴射する水とか水槽に落としたときとかの防御)い関する数字
なんです。
等級
世の中のルールで決められた等級は下記の表の通りになります。
どちらの数字も、スマホやデジカメで言ったら1~4は無視して大丈夫です。気になるのは5以上の数字ね。
防塵性能 | 防塵数値 | 防水数値 | 防水性能 | |
---|---|---|---|---|
省略 保護の状態がどうなのかは不明(無保護とも完全保護ともいえない) |
X | X |
省略 保護の状態がどうなのかは不明(無保護とも完全保護ともいえない) |
|
無保護 特には保護はされていない。 |
0 | 0 |
無保護 特に保護はされていない。 |
|
50mmより大きい固形物に対する保護 人体の表面積の大きな部分、例えば足などが謝って内部の充電部や可動部に接触する恐れがない。直径50mmを超える固形物体が内部に侵入しない。 |
1 | 1 |
滴下する水に対する保護 鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。 |
|
12mmより大きい固形物に対する保護 指先、または長さが80mmを超えない指先類似物が内部の充電器や可動部に接触する恐れがない。直径12mmを超える固形物体が内部に侵入しない。 |
2 | 2 |
15゜傾斜したとき落下する水に対する保護 正常な取付位置より15゜以内の範囲で傾斜したとき、鉛直に落下する水滴によって有害な影響を受けない。 |
|
2.5mmより大きい固形物に対する保護 直径または厚さが2.5mmを超える工具やワイヤなどの固形物体の先端が内部に侵入しない。 |
3 | 3 |
噴霧水に対する保護 鉛直から60゜以内の噴霧水に落下する水によって有害な影響を受けない。 |
|
1.0mmより大きい固形物に対する保護 直径または厚さが1.0mmを超えるワイヤや銅体などの固形物体の先端が内部に侵入しない。 |
4 | 4 |
飛沫に対する保護 いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない。 |
|
防塵型 粉塵が内部に侵入することを防止する。若干の粉塵の侵入があっても正常な運転を阻害しない。 |
5 | 5 |
噴流水に対する保護 いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない。 |
|
防塵型 粉塵が内部に侵入しない。 |
6 | 6 |
波浪に対する保護 波浪または、いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない。 |
|
7 |
水中への浸漬に対応する保護 規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない。 |
|||
8 |
水没に対する保護 製造者によって規定される条件に従い、連続的に水中に置かれる場合にて記する。原則として完全密閉構造である。 |
読み方
数字と規格の説明はわかったけど・・・ってなりますよねえ。
順に行きましょ。
防塵
さっきも書きましたが1~4は無視しますね。
5は、富士通のヘルプページに、以下のように書かれています。
保護度合いを指し、直径75um以下の塵埃(じんあい)が入った装置に電話機を8時間入れてかくはんさせ、取り出したときに電話機の機能を有し、かつ安全を維持することを意味します。
細かいほこりのような物と一緒にかき混ぜたときに、それが本体内に入るか入らないかはさておき正常に動いてますよ
こう言ってるんですね
6はほこりが入らないって言ってるんだから大丈夫でしょ。
要は、防塵は5なら対応していますよ。そうそう壊れませんよ、そういってます。
防水
防水も1~4は無視します。
5:シャープのヘルプから。
内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から約12.5リットル/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、電話機としての機能を有することを意味します。
6:インプレス社のケータイWatchから。
ノズル先端:2.5メートルの位置で直径約120mmとなる水流
放水率:毎分100リットル
表面面積1平方メートルあたり放水時間 1分間
最低試験時間:3分間
まあ、5よりものすごい! ということ
7:シャープのヘルプから。
IPX7とは、常温で水道水、かつ静水の水深1mのところに電話機を静かに沈め、約30分間放置後に取り出したときに電話機としての機能を有することを意味します。
8:これはメーカーによってそれぞれみたいです。
ガジェットにおいて大切なのは防水
文字通り「細かいことは良いんだよ!」という防塵性能に比べ、水がかかるかどうかが大切なのがデジタルガジェット。
ですから防塵に関しては「どれだかわからない」を表すXを使い、
IPX5~IPX8
のどれ?というのがチェックポイントです。
また一つわから無くなりますが、
IPX5/IPX7
って表記しているものもあります。これはなにかというと、
噴出する水に対する防御性能は5、静かな水に沈めた時の防御性能が7
ってことを意味しています。噴出する水と、静かな水に沈めることは防水の性質が違いますから
5~6
と
7~8
はそれぞれ表記した方が親切、ってことなんですね。
条件が限定的
これがすっごく意地悪なんですが、防水性能の条件がちょっといやらしい。
水温が5度~35度
真水(塩水とか薬剤の入った水ではない)
などなどです。
この条件を考えると、IPX7ですとお風呂で使ってて湯船に落とした場合は規格外の水没なので、保障の外ということになりかねません。
また、プールに漬けても、真水ではない水ですから・・・ゴニョゴニョ
僕の感覚なら、まあプールの水でもお風呂のお湯でもそう壊れないでしょ、とは思います。
保障もしませんし、僕のせいで真似して壊れたといわれても知ったこっちゃないですけれどね。
当然、自己責任でやってください。
楽しい防水アイテム
いろいろ紹介しますよ。
ワイヤレス防水スピーカー IPX4だそうな。強く水がかかったらだめ。
GoProシリーズはすべて防水仕様らしいですね。
紹介したこいつは防水40mと言ってるので、IPX8なのでしょう。詳細は確認してみて下さい。
iPhone5にかぶせて使うと防水性能が得られ水中デジカメになるもの。水深60mと書かれていますね。IPX8相当かもしれません。