黒田官兵衛

【 #軍師官兵衛 】第36話 手こずる豊前

2014/09/14

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伴天連の追放、キリシタンの処遇について言い争う秀吉さん・官兵衛さんの回想からのオープニングでした。シンプル。

キリシタン弾圧の噂で博多の街は同様しているようでして。

これも有名なキリシタン大名・小西行長さんも高山右近さんに対する秀吉さんの処置に焦っておられです。落ち着かせてるのは千利休さん。
ここでも官兵衛さんが期待されているようですね。

キリシタン大名としては期待されているのでしょうけれど、官兵衛、内政に関して力を持っていたのでしょうかね?
あくまでイメージですが、石田三成・豊臣秀長・千利休が内政側、官兵衛が軍事側を見ていた、という気がしているんですけれどねえ。

そこにやってきた官兵衛さん。伴天連追放令・すべての伴天連は20日以内にこの国から去れ、という命令を伝える約になってしまいましたよ。

ただし交渉が一つだけ成立したみたいで。

「官兵衛、お主だけは敵に回しとうない。各々の信心は、許す」

凄みを聞かせつつ官兵衛さんに許した秀吉さんのドアップが流れます。

信心を許されて喜ぶ小西さんですが、右近さん「デウスの教えを広められずに、いかに民を救うのです」と本質をズバリ。秀吉さんを説く方針を変えません。右近さんは織田信長さんに一度離反した後に復帰した際、自分の信心を曲げて後悔しているんですね。もう右近さん、止まりません。

唯一意見したキリシタン大名の高山右近さんは追放となりました。


栗山善助さんは官兵衛さんに、南蛮寺の取り壊しが各地で始まったことをご報告。

そこに官兵衛さんは、豊前6郡が与えられて国替えになることを連絡。これまで4万石程度だったのが12万石くらいに増えるため、長政さんは喜んでおられます。

しかし官兵衛さんは浮かぬ顔。宇都宮さんを玉突きで国替えさせなければいけないことに気を病んでます。


高山右近さん、いよいよ退去の時。ここから武士ではなくなってしまうんですかね。

千利休さんがはなむけのお茶を点ててくれます。参加するのは二人のほかに官兵衛さん・小西さん。

右近さんが持つ茶碗にはひびが入っています。利休さんが説明します。

「この茶碗、一度は割れてしまいましたが、こうして接いだらかえって趣が増して良くなりました。以前より役に立っておりまする」

豊臣家における右近さんのことを例えているのですね。

お茶を頂いた右近さん「なによりの餞別でございました」と別れの挨拶。「官兵衛どの、御礼のしようもござらん。あなたのおかげですべての信徒が道を過たずに済みます」。

「おやめください・・・私には、右近殿のマネはできませぬ。殿下に面と向かって、信心を貫くとは言えなかった・・・。信心のためにすべてを捨て去ることは出来ぬ・・・。私は弱い人間です」。

「官兵衛どの、人にはそれぞれ、デウスから与えられた使命がある。それをまっとうしてください」。

右近さんはキリシタンとして息抜き、マニラで生涯を閉じたというアナウンスが入りました。高山右近さん、お疲れ様でした。

領土分配

秀吉さんは九州の領土分配を。

まず、小早川隆景さんには筑前(福岡県西部)。
佐々成政さんには肥後(熊本県)
大友義統さんには豊後(大分県。本領安堵)
そして豊前を本領安堵される・・・予定だった宇都宮鎮房さんは、なんと・・・伊予(愛媛県)!あれ?本領安堵は???

秀吉さん、つっけんどんに「よろしく励め」と言って去ってしまいます。これには宇都宮さん「お待ちくだされ!」と食い下がろうとしますが石田三成さんが「無礼であるぞ!」と言って止めます。

豊前は黒田殿に与えられた

と三成さんに聞いた宇都宮さん、

「黒田官兵衛、たばかったか!」

と激怒です。

入城・明け渡し

馬ヶ岳城というのが豊前の新しい黒田家のお城です。まずは長政さんらがご到着。

豊前を良くするのだ!という長政さんに「この命に代えましても!」と明るく答える家臣。まさか直近でリアルにそんな目にあうともしらずに・・・。

播磨の山崎へは太兵衛さんが国替えのご報告です。住み慣れた地を離れることに老侍女は暇を申し出ます。


さて、官兵衛さんは豊前の前の領主となってしまった宇都宮さんと立ち退き交渉。まあ官兵衛さんも「殿下の命です」というしかありませんよね。

「我が領土から速やかにお立ち退きいただきたい」

「この騙り者が!」

「気持ちは重々承知しておる!されどこれは天下を治める関白殿下の命である!」

「この城井谷山川草木のすべてがワシの一部!ここから離れることは死に等しい!殿下の命であっても従えぬものは従えぬ!」

交渉決裂でございます。

戦は断じてしてはならぬ、と井上九郎右衛門さんと語る官兵衛さんですが表情は険しいですなあ。


「九州ではこのわしの威光を軽んずる者がおおいそうじゃ」

と背中で語ってるのは関白殿下の秀吉さんです。

肥後を与えた佐々成政さんに対しての秀吉さんの言は

「成政、何度も反旗を翻したお前を許したのは、おぬしが無類の戦上手だからじゃ」

九州の反乱分子を平らげてしまえ、ということなんですね。

成政さんも「たやすく治めてごらんにいれまする」と胸を張ります。

秀吉さんは官兵衛さんに宇都宮家のことを語り掛けます。

「情理を尽くせばわかってくれましょう」

と官兵衛さんは言上しますが

「わしの命に背くものは断じて許さん。決して容赦はせん。良いな」

と秀吉さんは怖い顔で語ります。

大阪城

厳しい顔で大阪に戻ってきた秀吉さんの顔がいっきにぐにゃぐにゃになってるのは、茶々姫に会えるからです。

触れようとする秀吉さんに「私がもう一人の正室であることを公にしなければ、わがものにはできませんよ」と厳しいお返事。

「あいわかった!」

とにやけ面で約束する秀吉さんでした。

次のシーンでおね様に叱られる秀吉さん、怒ってる理由は茶々姫のことではなく伴天連追放令でした。大阪城に仕えてる人にもキリシタンはいるのに、どうするの?と突っ込まれました。

「各々の信条は認める!そう官兵衛にも言ったんじゃ!」

という秀吉さんに二の矢を

「官兵衛どのを豊前に遠ざけたのもキリシタンゆえでございますか?私には冷遇としか思えませぬ」

ひでよしさん、ここはヒヒおやじじゃなくって関白の顔で「考えがあってのことじゃ」と答えます。

「夢じゃ・・・。」

「夢?天下統一がお前さまの夢ではないのでしょうか?」

「それは間もなく叶う。そのあとのことじゃ・・・。いずれわかる」

これ、朝鮮出兵のことですかねえ?

本拠地の引っ越し

播磨の山崎城では引っ越し準備。

そして豊前では、黒田家最初(?)の法度を話し合っています。

・主人や親、夫に背くものは罪
・人を殺す、盗む、強盗をする、企てるものは罪
・田を隠し税を逃れるものは罪

とてもシンプルです。分かりやすさ重視なんですね。

検地も頭ごなしに言わず説いて聞かせるようにするのだ、と官兵衛さんの指示は丁寧です。

長政さんが「父上、宇都宮はどうなさるおつもりですか?父上を騙るものだと言っております。今こそ攻めるべきかと」とたずねますが

「今ただちに宇都宮を滅ぼしてこの豊前の地侍や領民の心をつかめると思うか?」

「領民の心をつかむのも大切ではございますが、殿下の命を拒むものを放っておいては示しがつきません」

長政さんは領内の安定を望んでいるご様子で。

「殿、お下知を!」

というのは若き黒田の家老たち。

お、なんだか黒田の重臣は7人体制になっていますね。床の間を背にすると、官兵衛さんの左手に栗山さん、井上さん、太兵衛さんらの古い重臣、右には長政さん、又兵衛さんほか二人の若い重臣が入っています。黒田家も世代を意識してますね。

「黒田の若き力たちよ。急ぐが良いときと時をかけたが良いときを見極めよ。」

官兵衛さんは短い指示です。

「長政、お前は山崎で何を学んだ?」

この問いかけに長政さんは考え込まされます。山崎でも領民との折り合いがつかず苦労していましたからねえ。

山崎では引っ越し準備が終わり、置いた侍女が別れのあいさつをしています。

「おふくがいなくなったら、私は何を支えにすればよいのですか」などと涙涙のトーク。

そんなことをしていたら別の次女が「私が残ります。おふく様は豊後へ。黒田と櫛橋(官兵衛さんの奥さんの実家)のお墓は私が守ります」

とお話解決。お涙ストーリー終了です。

聚楽第

九州平定の御祝の言上のため、家康さんが京都の聚楽第を訪れました。

狭い茶室で家康さんと秀吉さんは、千利休さんの茶を飲みながら花見の計画を話します。

秀吉の花見といえば、死の直前・1598年に行われた醍醐の花見、朝鮮出兵の際の途中でおこなわれた吉野の花見ですかね。

城井谷の戦火

女性陣も無事豊前に引っ越し、黒田家の本拠変更が完了です。穏やかな話をしていますが栗山さん・井上さんらは宇都宮家の監視を怠りません。

そんななか、佐々成政さんのやり方に地侍が一気を起こし、肥後鎮圧のために近くの官兵衛さん・隆景さんをを遣わしました。官兵衛さん、ちょっと遠出していましたら・・・その隙に立ったのは・・・宇都宮!豊前で一気をお越し、地侍がみな蜂起したという報告が上がりました。

若き黒田の者たちのなかで「殿のお帰りを待つべきです」と意見したのは又兵衛さんのみ。

あとは戦の方向で動いてしまっていますね。肥後の佐々家の例が直前にあるだけに、力で鎮圧したいと長政さんは考えているご様子。又兵衛さんだけは浮かぬ顔をする中で戦したくが済んだ黒田の若き兵たちは気勢を上げます。

そこへ入ってきたのは平服の善助さん、井上さん、太兵衛さん。止めに入りますが騒ぎが多きくなるだけ。官兵衛さんの登場でようやく落ち着きました。

「宇都宮との戦はせん!」

官兵衛さんは改めて強く語ります。

「一揆は許さぬ。しかし城井谷は要害。まずは宇都宮家の地侍を一つ一つつぶしていく!」

長政さん「わかりました」というけれど全然わかってない感じです。城井谷の周囲をつぶした長政さん、あとは本拠の城井谷だと攻めたいけれど、又兵衛さんに「なりませぬ!」と言われてうむむ・・・な感じ。

「今なら好機ではないか!」

「攻めるにしても城井谷は天然の要害。まずは付け城を作り時をかけて攻めるべきです!」

又兵衛さんがとてもまっとうな意見を。

そこに物見に行っていた家臣から「城井谷の入り口は開いたままでございます。兵は一人もおりません!」

又兵衛さん以外の全員が「攻めるべき!」という流れになってしまった若き黒田家。長政さんが出陣の下知を・・・してしまいました。

その方は官兵衛さんの元へ。城井谷の守りを解いたのが罠だとわかりきっている官兵衛さん。

「長政が、危うい!」

となったところで今週は終了。

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