2014年もまもなく11月。NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」もラストスパートで、黒田官兵衛も如水と名前を改めるところまで行きました。
ストーリーはもうすぐ豊臣秀吉の死亡~関ヶ原の戦いと進んでいくと思います。
さて、金八先生や「なんですかぁ~」「腐ったみかん」、「幸せの黄色いハンカチ」「101回目のプロポーズ」「僕は死にましぇ~ん」で有名な武田鉄矢さんですが、かつて組んでいたバンド「海援隊」で、黒田官兵衛の歌を歌っておりました。多分20世紀のころの歌だと思いますけれど、今こそそれをご紹介いたします。
~ 目次 ~
二流の人
坂口安吾さんの小説「二流の人」は、黒田官兵衛を描いたものです。
そのタイトルを意識しているのでしょう。
サビの
黒田官兵衛 苦笑い 一生ツキが無かったと
という歌詞が大好きです。最終的には楽をして関ヶ原の戦いを制して天下を取った徳川家康を皮肉り、大軍を率いて短期間で敗れた石田三成を愚か者!と喝破しておき、自分のことをこう自虐しているんですよね。
軍師官兵衛では誠実な義の人として描かれている黒田官兵衛は関ヶ原の戦いのサブストーリーの中で野心的なところを見せており、一般的な印象や歴史ゲームなどでは「黒田官兵衛=野心家」といった見方をされることが多いみたいです。
この歌もそんな感じで歌われています。
観念
せめて100日 関ヶ原 続いていたらこの天下 俺のものにしていたものを
この歌詞、黒田官兵衛の足跡を知ってる人からしたら深くうなずける歌詞ですよね。それだけの才があったのではないかなあと思わされます。すごいよ官兵衛。
それでも
己が哀れなり
と言いつつも
天下に未練なし
という黒田官兵衛。チャンスを見計らって自分ができることをやり切った、あらためて観念した感もいいんですよね。事実黒田藩は頑張って江戸時代を乗り切ります。
軍師官兵衛の最終盤を楽しめる
こういう周辺ネタを知っておくと、ドラマ「軍師官兵衛」もまた一つ楽しむことができます。
クライマックスを迎える前に一曲聞いて、歴史に思いを馳せるのも楽しいかもしれませんな。
▼もともとの小説
▼一部視聴できます。